第41回SMILE PROJECTレポート

第41回Smile Projectは平成30年7月豪雨によって甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町にて活動をさせて頂きました。東日本営業本部の萩村がレポートをいたします。

私事ながら、中四国のエリアにて仕事をさせて頂いた時期があり、お世話になっていた地域に何かをしたいという思いから、今回のプロジェクトに参加をさせて頂きました。
岡山県というと、太陽が大きく近く“晴れの国”であると以前よりお客さまに伺っており、そんな岡山県にて起きた、今回の被害に心を痛めておりました。

プロジェクトの工程は以下のとおりです。

9月6日 岡山県入り。現地パートナーさまにお話を聞かせて頂く。

9月7日 倉敷市災害ボランティアセンターのご支援の元
・被災された家屋の窓拭きのお手伝い
・大型の家財道具の搬出
の2班に分かれての活動

9月8日 NPO法人旅商人さまのご支援の元
・被災された家屋の壁、床、天井の剥離のお手伝い

以上の工程で、プロジェクトを実施させて頂きました。

今回のプロジェクトを通じて感じた事を、幾つかの項目に分けて報告をさせて頂きます。

<自然への畏怖>
今回お伺いした真備町では河川の氾濫、堤防の決壊などにより県内の風水被害では、過去最悪の被害になったという事でした。

被災された方のお話では、一階の浸水が始まってから僅か1時間程で雨は二階まで到達、雨が止んでから地上に出られる状態になるまで二日間を必要としたとの事。ここに自然の恐ろしさを改めて感じます。
いつも降っている雨が突如、僅か一時間程で、命を奪う程のリスクになり得る事など日常の中で想像しづらい部分だと思います。また、命は助かったとしても、飲める水が水道から提供されるまで一ヶ月要すなど、ライフラインの断絶による、日常生活への影響も非常に大きいものとなったとのことです。
自然はコントロール出来ない以上、リスクを管理し、命を最優先に行動していく事を、昨今、頻発する自然災害を前に、改めて教訓として意識していきたいと思います。

<多様性のある支援>
西日本豪雨に限らず、東日本震災なども含めて、第三者から見るとリスクを感じる地域に住む事。
ここに正解も間違いも無いという事を、被災された方との会話の中で改めて想わされました。
当然、人命は最優先されるべきですが、それぞれの土地や環境への思い入れ、生活基盤は多種多様であり、他人が自分の尺度で踏み込める領域では無いと思います。
そうした、一人一人の価値観に応えられる、継続的で、視野の広い、ボランティアのあり方が今後より必要で有ると感じます。
すぐに現地に入るボランティア、時間が経ってからの生活再建を手伝うボランティア、同じ土地に住み続ける方を支援するボランティア、移転を望まれる方を支援するボランティア。それぞれの形が有って良いと。

同様に理想像では有りますが、行政支援も出来るだけ、一括りにするのでは無く、それぞれの価値観に寄り添った支援の形が実現出来ると、被災された方が本当に望まれる、新たな生活への一助になると個人的に思っております。

<IT企業として>
今回のプロジェクトは力仕事を中心にお手伝いをさせて頂きましたが、当社はIT業界で仕事をさせて頂いている企業として、ITを利用した支援も考えていきたいと個人的に感じます。

航空写真による地図情報の提供や、流された写真のデジタルデータ化など東日本震災時にも様々なIT企業としてのボランティアが提供されていたと思いますが、セキュリティベンダーで、IT業界の企業である当社は何が出来るのか?こうした事を考えていくことも継続的で視野の広い支援なのではないかと考えています。

これからもこのSmileプロジェクトは継続されていきますので、こうしたITを使った支援についても提案をしながら継続的で、視野の広い支援をさせて頂けたらと思っています。

<最後に>
ボランティアという形で入らせて頂きましたが、様々な方々のご支援の元、プロジェクトを遂行出来た事に感謝をすると共に、私達に様々な考える機会を与えてくださった現地の皆さまに、心より感謝申し上げます。

引き続き、誰かが困っていたら助ける。当然の事を当然に続けていきたいです。