子どもと保護者のスマートフォン利用に関する実態調査 2018

~子どもの7.3%、保護者の18%がサイバー犯罪のトラブルを経験~

2018年12月26日

トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証一部:4704、以下、トレンドマイクロ)は、スマートフォンを利用している子ども(小学4~6年生)がおり、自身もスマートフォンを利用している保護者618名を対象に、「子どもと保護者のスマートフォン利用に関する実態調査」について、2018年6月にWebアンケート調査を実施しました。


「子どもと保護者のスマートフォン利用に関する実態調査 2018」調査結果サマリ

本調査において、スマートフォンやインターネット利用時に、子どもの7.3%、保護者の18%がサイバー犯罪のトラブルを経験していることがわかりました。スマートフォンやソーシャルメディアの利用が一般化する中で、保護者だけでなく、子どもも様々なインターネットを取り巻くリスクに直面していることが明らかになりました。子どもがサイバー犯罪の被害にあわないためには、学校での教育に加えて、保護者による家庭でのセキュリティ教育が重要です。

1.  子どもの7.3%、保護者の18%がサイバー犯罪のトラブルを経験

スマートフォンやインターネット利用時に、子どもの7.3%が、不正アプリ、フィッシング詐欺、架空請求、不正ログイン、有害サイト閲覧などのサイバー犯罪のトラブルを経験していることがわかりました。また、保護者の18%がサイバー犯罪のトラブルを経験しています。子どもが安全・健全にスマートフォンやインターネットを利用するために、76.7%の保護者が家庭で子どもにセキュリティ教育を実施しています。自身がサイバー犯罪のトラブル経験がある保護者(111人)の82%が家庭でセキュリティ教育を行っているのに対し、自身がサイバー犯罪のトラブル経験がない保護者(507人)は75.5%と、自身の経験を踏まえて子どもにセキュリティ教育をしている傾向があることが伺えます。
また、許可をとらずに画像をインターネット上に公開した、他人を誹謗中傷したなどのモラルや意識に起因するトラブルを子どもの約4人に1人(23.5%)が経験しており、インターネット利用にあたって子どもに対する継続したリテラシー教育が必要ということが伺えます。

図1:子どものスマートフォンやインターネット利用に関するトラブル経験 N=618(複数回答)

図2:保護者のスマートフォンやインターネット利用に関するトラブル経験 N=618(複数回答)

2.  7割以上の家庭で子供にセキュリティ教育を実施
  一方、SNSに投稿する写真のトラブルを知っている保護者はわずか約3割

子どもが安全・健全にスマートフォンやインターネットを利用するために必要なセキュリティ教育を、76.7%の保護者が行っていることがわかりました。一方で、SNSに投稿した写真が勝手に加工・悪用されるトラブルに関して、どういったトラブルなのかをよく知っている保護者が全体のわずか33.7%と、多くの保護者がSNSの写真投稿に関してどのような問題が起こる可能性があるか理解していない実態が浮き彫りになりました。保護者は、子どものスマートフォン、ソーシャルメディア利用に際して、子どもを取り巻く脅威と適切な使い方や具体的な対策などインターネット上のリテラシーを学び、子どもに教育することが求められます。

図3:子どものへのスマートフォンやインターネット利用に必要なセキュリティ教育の実施者 N=618(複数回答)

図4:SNSに投稿した写真が勝手に加工・悪用されるトラブルの保護者の認知状況 N=618(複数回答)


<調査概要>
調査名:子どもと保護者のスマートフォン利用に関する実態調査 2018
実施時期:2018年6月28日~6月29日
回答者数:スマートフォンを利用している子ども(小学4年生~6年生)がおり、
     自身もスマートフォンを利用している保護者618名
手法:Webアンケート調査
 

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