2025年8月18日
※本リリースは、2025年8月12日に米国にて発表されたプレスリリースの抄訳です。
トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証プライム:4704、以下、トレンドマイクロ)は、従来のセキュリティ情報およびイベント管理(SIEM:Security Information and Event Management)に関連する課題を解決するために設計した新しいAgentic AI技術を発表します。Agentic AI技術とデジタルツイン機能を組み合わせることで、法人組織がサイバーリスクをプロアクティブに軽減し、セキュリティ運用を変革することを支援します。
トレンドマイクロが提供するAgentic SIEM技術の詳細はこちらをご覧ください。
ESGのPrincipal Cybersecurity AnalystであるDave Gruber氏は次のように述べています。「サイバーセキュリティスタックがAI駆動型になる中で、セキュリティもデータを大量に必要とするエージェント機能をサポートするよう進化しなければなりません。これには、Agentic AIをSIEM機能に組み込むことも含まれます。Trend Vision One™ Agentic SIEMは、Agentic AIを基盤から活用し、速度、パフォーマンス、リスクに基づく新しいレベルのコンテキストインサイトを提供することで、サイバー攻撃による被害を迅速に軽減します」。
SIEM技術は数十年にわたって存在していますが、ユーザはコスト、複雑さ、アラートの過負荷、データ取集など、長年の課題に直面しています。さらに、従来のSIEMは手動の設定や静的パーサー(プログラムの実行前にソースコードを解析すること)に依存しており、現在のデータソースのペースや多様性に追いつくことが難しい状況です。トレンドマイクロのAgentic SIEMは、これらの課題に対処するためにゼロから構築され、次世代のAI技術を活用してプロアクティブに考え、学び、行動します。独立して動作することでアラートのノイズを排除し、セキュリティチームの作業負荷を軽減します。従来は数週間かかっていた設定作業が、Agentic AIによって自動化され、データを学習、マッピング、最適化しながら実行します。
トレンドマイクロのAgentic SIEMの特徴は以下の通りです。
・900以上のデータソースをサポート:
今後、900以上のデータソースに対してサポート対象を拡張予定です。これにより可視性、コンテキスト、および脅威検出が改善されます。
・サードパーティのログ、データ取り込みに要する時間:
新しいサードパーティのログ、データ取り込みに要する時間は、現在約3日ですが、2026年までに3時間に短縮される予定です。これにより、エンタープライズ環境での未知のリスクが軽減されます。
・トレンドマイクロの実績あるXDR機能:
エンドポイント、クラウド、メール、ネットワーク、サーバ、アイデンティティの6つのネイティブセキュリティセンサーを備えています。Agentic SIEMはサードパーティのテレメトリーも取り入れ、環境全体の包括的な可視性を提供します。
・最大7年間のアーカイブデータ保持と2年間の分析データ保持:
検出、脅威ハンティング、およびコンプライアンスサポートを強化するために、最大7年間のアーカイブデータ保持と2年間の分析データ保持を行います。
トレンドマイクロの最高エンタープライズプラットフォーム責任者であるレイチェル・ジンは次のように述べています「Agentic SIEMは、AI駆動のSecOpsに向けた長期的なビジョンへの重要な第一歩です。これは、セキュリティチームが戦略的なタスクに専念する時間を増やし、私たちのAgentic AIがセキュリティチームを支援します。Agentic SIEMの提供により、トレンドマイクロはサイバーセキュリティの変革とグローバルリーダーとしてマーケットを牽引します」。
Agentic SIEMは、さまざまなユースケースにおいてSIEMを強化します。
脅威の検知と対応:
手動によるログとアラートの監視を、自律的なデータ分析、異常検知、対応に置き換えることで、脅威の検知と軽減にかかる時間を短縮します。
コンプライアンスサポート:
長期データ保持とアーカイブログの検索機能を組み合わせ、監査及び規制要件への対応を支援します。
インシデント調査:
時間がかかり、エラーが発生しやすい手動の調査を、複数のソースからの自動データ相関分析に置き換えることで、プロセスを加速し、精度を向上させます。
Agentic SIEMとトレンドマイクロのデジタルツイン技術を組み合わせることで、法人組織にとって革新的な機会を提供します。これにより、仮想モデルに影響を及ぼすセキュリティリスクをプロアクティブに軽減し、レジリエンス、コンプライアンス、そして競争優位性を高めるためのインテリジェンスを顕在化できます。これは、医療、サプライチェーンセキュリティ、予知保全(データ分析を用いて機器の故障発生時期を予測し、故障が発生する前にメンテナンスをスケジュールすること)、スマートビル管理といった、機密性の高いユースケースにおいて大きなビジネスチャンスをもたらします。
※2025年8月18日現在の情報をもとに作成したものです。今後、内容の全部もしくは一部に変更が生じる可能性があります。
※TREND MICROはトレンドマイクロ株式会社の登録商標です。各社の社名、製品名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。