トレンドマイクロ、デジタルツイン技術でプロアクティブなセキュリティをさらに加速

NVIDIA AI上に構築された生成AIのスピードを備え、ビジネスにおける意思決定のためのデータ駆動型の基盤を提供

2025年8月4日

※本リリースは、2025年7月31日に米国にて発表されたプレスリリースの抄訳です。

トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証プライム:4704、以下、トレンドマイクロ)は、法人組織がプロアクティブなセキュリティへの対応を再構築する画期的なサイバーレジリエンスモデルを新たに発表します。新モデルとなる当社のデジタルツイン機能は、法人組織が実際のサイバー脅威をシミュレーションし、防御の検証や複雑で多様なデジタル環境全体へのリアルタイムなポリシーの適応を可能にします。

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NVIDIAのAgentic AI のSenior Engineering Director,である Bartley Richardson 氏は次のように述べています。「今日の急速に進化するサイバーセキュリティの状況において、法人組織は潜在的な脅威を予測し、発生する前に対抗するプロアクティブなソリューションが必要です。NVIDIA NIMマイクロサービスによって支えられ、Trend Cybertronを実装するサイバーセキュリティデジタルツインは、AI駆動の保護を法人組織のインフラストラクチャに提供します」。

このモデルの核となっているのは、トレンドマイクロの高度なエージェンティックAIとサイバーセキュリティデジタルツイン技術の応用です。組織のインフラストラクチャに対して、高精度で継続的に更新されるレプリカを作成することで、トレンドマイクロはセキュリティチームがリスクを可視化し、シナリオを安全にテストすることを支援します。その結果、ビジネスの中断を減少させレジリエンスを向上させた、迅速なデータ駆動型の意思決定を行うことを可能にします。

定期的な評価から継続的でインテリジェントなシミュレーションへの移行は、プロアクティブなサイバーセキュリティにおける大きな進化を示しています。これにより、組織は攻撃者に先んじて行動し、サイバーセキュリティの脅威を回避するために環境を強化し、絶えず変化する脅威の状況に対してミッションクリティカルな業務を保護することができます。この技術はセキュリティの実践を静的でリアクティブなものから動的で予測的なものへと変え、ユースケース全体における改善を可視化することで測定可能にします。

Northeast Georgia Health Systemの最高技術責任者(CTO)のStuart Samples氏は次のように述べています。「トレンドマイクロが提供するデジタルツインのアプローチは、リアルタイムでリスクを理解する能力を完全に変えてくれました。私たちが気づいていなかった脅威を検出するのに役立ち、その結果、セキュリティチームはアラート対応ではなくイノベーションの推進に注力することができます」。

トレンドマイクロのサイバーセキュリティデジタルツイン技術は、NVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティングとNVIDIA AI Enterpriseソフトウェア、NVIDIA NIMマイクロサービスを含む技術によって支えられています。このエンタープライズ向けのソフトウェアは、エージェンティックAIモデル、最適化された推論、および安全でスケーラブルな導入を可能にします。これにより、APIのシンプルさとセルフホスト型インフラストラクチャの柔軟性を組み合わせ、AI駆動の精度を携えたサイバーセキュリティの成果を更に強化します。

トレンドマイクロのデジタルツインモデルは、オンプレミスからクラウド、ITからOT、レガシーシステムから次世代のAI駆動システムに至るまで、組織全体のインフラストラクチャにわたってリスクをプロアクティブに管理するのに役立ちます。これは、政府や業界リーダがAIインフラストラクチャへの投資を加速させる中で重要なポイントです。トレンドマイクロのデジタルツインアプローチは、顧客がより情報に基づいたリスク決定を行い、組織全体のセキュリティ運用を強化することを可能にします。

シナリオプランニング:現実世界でのインシデントが発生する前に、AIエージェントがデジタルツイン内で脅威や攻撃手法をシミュレートします。これにより、現在の緩和戦略を継続的にテストし、機微で複雑な環境に対するレジリエンスプランを見直すことができます。

セキュリティ投資:意思決定者は、新しいツール、ポリシー、またはアーキテクチャの変更を仮想環境で導入し、その性能を確認することができます。これにより、より情報に基づいたデータ駆動型の投資決定が可能になります。

ビジネスレジリエンスの最適化:デジタルツイン技術を使用することで、ビジネスにとって重要な障害シナリオをシミュレートし、データの流れ、意思決定の方法、IT/OTシステムやチームにどのように影響が波及するかを明らかにすることができます。これらのリアルタイムのリスクインサイトにより、生産システムに対する中断のリスクを犯すことなく、組織のセキュリティ計画力が向上します。

IDCのGroup Vice President, Security & Trust のFrank Dickson氏は次のように述べています。「脅威がOT領域にも移行する中で、プロアクティブなセキュリティが重要です。トレンドマイクロのデジタルツイン技術は、企業のサイバーセキュリティにおける新しい運用モデルを提供します。それはシミュレーションです。実際のネットワークを調査するだけでも、時にはダウンタイムが発生してしまいます。さらに脆弱性を明らかにして補償措置を確認するとなると、非常に困難になることがあります。攻撃者のシミュレーションと防御の検証を継続的に行うサイクルは、組織がサイバー脅威に先んじるための貴重なツールとなり、同時に一部の運用環境の脆弱性にも配慮することができます」。

今回の発表は、AIの活用、スキルギャップの解消、セキュリティ成果の向上を目指してネットワーク管理者を支援するためにトレンドマイクロが推進している最新プロジェクトです。

トレンドマイクロではTrend Cybertron AIモデルとエージェントフレームワークをオープンソース化し、自律的なサイバーセキュリティエージェントの開発を加速させることを先日発表しています。これらの取り組みは、生成AIワークロードの保護や主権AIインフラストラクチャの進展にも拡大しています。
トレンドマイクロ、オープンソースのAIモデル/AIエージェントを公開し、エージェント型サイバーセキュリティの未来を推進 | トレンドマイクロ (JP)

トレンドマイクロの最高エンタープライズプラットフォーム責任者(CEPO)のレイチェル・ジンは次のように述べています。「法人組織は、高度に搭載されたAIを駆使した攻撃者から複雑で動的なインフラ環境を守るのに苦労しています。攻撃者の戦術やITインフラの急速な変化により、リアクティブで一時的なリスク評価はもはや適していません。当社のデジタルツイン技術は、顧客が脅威をシミュレーションし、生産システムに直接触れることなく安全なセキュリティ制御の検証を可能にします。これにより、DX(デジタルトランスフォーメーション)と防御までの間のギャップを最終的に埋めることができます」。

※2025年8月4日現在の情報をもとに作成したものです。今後、内容の全部もしくは一部に変更が生じる可能性があります。
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