サイバーセキュリティの「ラストワンマイル」を自負お客様の導入、運用、サポートに、リスク状況の可視化で”あんしん”をプラス。
サイバー攻撃の増加に伴い、サイバーセキュリティサービスを拡充してきたが、「どこまで対策すべきか判断できない」という声に対して、お客様が抱える課題を明確にし、根拠に基づいた対策を提供する必要があった。
お客様のサイバー資産や脆弱性といったリスクを可視化し、真に自社に必要な対策へと繋げるための効果的なセキュリティ対策の提案・提供に加え、従来のサービスとの連携で、サイバーリスクの特定から復旧の全ステップをサポートする体制を強化
日本事務器株式会社(以下、日本事務器)は1924年の創業以来、全国41拠点を通じて、各地域の様々な業種・業態のお客様に対して、多彩なICTトータルソリューションサービスを提供。お客様の良きパートナーとして、時代の変化に柔軟かつ俊敏に反応し最適なサービスをご提供してきた。
なかでも中堅・中小規模企業向けに提供する「あんしんプラスシリーズ」は、「安心・安全にICTサービスを運用するためにかかる管理者の負担軽減を実現」をコンセプトに、サイバーセキュリティ製品の導入にとどまらず、長年のサポートサービス事業で培ったノウハウで提供する手厚いサポートにより、5,000社を超える企業のサイバーセキュリティを支えている。
同社ではクライアントPCのためのセキュリティ対策およびEDR、UTMによるネットワークセキュリティまで幅広くセキュリティ対策を提供し、ランサムウェア攻撃や外部からの侵入など、複雑化、多様化するサイバー攻撃に幅広く対応してきた。昨今、お客様に提供するサービスが多様化する中で、お客様から「自分がどのような状況にあるのかが把握できない」、「何から対応すれば良いかわからない」といった声も寄せられていたと、同社事業戦略本部シニアマーケッターの西浪氏は語る。
加えてサプライチェーンリスクマネジメントの観点から、サイバー攻撃への事後対応ではなく、サイバーセキュリティの事前準備状況の管理が求められるようになり、これまでの保護対策にとどまらず、サイバーリスクの把握(可視化)から復旧のためのセキュリティ対策状況、組織のセキュリティ体制、サイバーインシデント発生時の対応プロセスといった、「業界内のガイドライン、組織系列内のセキュリティチェックシートへの対応が必要な状況が発生し、採用しているセキュリティ対策を含め、チェック対応の要望が増えている」と事業戦略本部担当部長の今井氏は続ける。
前述の課題からサイバーリスクと対策の可視化、保護から復旧まで見据えたガイドラインへの対応効率化を検討していた日本事務器は、トレンドマイクロのCyber Risk Exposure Management(CREM)に目をとめた。CREMは脆弱性やセキュリティ対策製品を含む設定ミスなど、サイバー攻撃の端緒となる「アタックサーフェス(攻撃対象領域)」の把握・可視化に加えて、お客様のサイバー環境のリスクの可視化、対策の優先度づけ、対策のアドバイスを行う製品である。CREMでは脆弱性などの把握した潜在的なリスクを、わかりやすく高/中/低に優先度づけし、今必要な対策を明確にする。
さらにトレンドマイクロのプラットフォーム「Trend Vision One for Service Providers」の一部として、日本事務器が提供してきたエンドポイント保護対策とも連携が可能。脆弱性などの潜在的なリスクとクライアントPCやサーバで脅威検知状況を組み合わせることで、組織全体のサイバーリスク状況を数値化されたスコアとして把握することも可能となる。
日本事務器では、CREMをマネージドサービス「CREMあんしんプラス」として採用。サイバー攻撃による侵害やインシデントの潜在的なリスクを特定し、被害として顕在化する前にリスクを軽減するASM(アタックサーフェス管理)を行うプロアクティブセキュリティに基づくサービスとして、中堅・中小企業や医療機関のセキュリティへの対応力強化を支援するサービスとして展開を開始している。
今回採用したCREMは従来のエンドポイントセキュリティ対策製品と併せて、セキュリティプラットフォームであるTrend Vision One for Service Providersの基盤上でお客様に機能を提供。エンドポイントセキュリティと併せてご利用いただくことで、サイバーリスクの把握、マルウェアなど攻撃からの保護、有事の際の復旧といった、サイバーセキュリティ製品ベンダーとお客様をつなぐ、「ライトワンマイル」ともいえるサポートを提供する。
「CREMを採用し、お客様環境のリスクが可視化できるようになったことで、日本事務器のサポートエンジニアによるプロアクティブな対応が可能になった」と今井氏は語る。CREMによって把握した複数の脆弱性のうち、優先度が「高」の脆弱性に対して優先的に修正プログラムを適用することで、お客様や同社のサポートエンジニアの対応工数の削減など負担減もつながることが期待されている。
マネージドサービスとして、お客様に「これまでも、お客様環境のエンドポイントでのセキュリティイベントについて、『当社で対応しておいた』とご案内できるようなサービスを提供していた。今後は、CREMの採用によって『攻撃されそうなリスクも先に対応しておいた』と、さらに安心を提供できる素地が整った」(西浪氏)
日本事務器では「中堅・中小規模のお客様に大規模企業と同等のセキュリティを提供」することを目指し、お客様にとっての「ラストワンマイル」を自負する企業として中堅・中小規模のお客様へのセキュリティの浸透、安全なICT環境の活用を進めている。同社ではマネージドサービスを提供しているネットワーク機器などとの連携、SIEM(Security Information and Event Management)としてのさらなる機能拡張に期待を寄せながら、多彩なセキュリティ機能を統合プラットフォームから提供し、セキュリティ情報を連携、対策を自動化するというTrend Vision Oneのコンセプトに共感、さらなる期待を高めている。
西浪 一雅 氏
日本事務器株式会社
事業戦略本部 ホリゾンタルソリューション企画部
ITプラットフォームソリューション企画担当
シニアマーケッター
今井 義昭 氏
日本事務器株式会社
事業戦略本部 ホリゾンタルソリューション企画部
担当部長
川田 和典 氏
NJCネットコミュニケーションズ株式会社
オペレーション部 サービスオペレーションセンター
マネージャー
業種
IT
地域
東京都、日本
従業員
※製品・サービスの導入効果は、ご利用企業・組織の方の声に基づくものであり、お客さまご利用状況により効果は異なります。
※記載内容は2025年7月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。
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