トレンドマイクロ、NVIDIAとエージェンティックAIシステム向けのセキュリティを提供

~エージェンティックAIの安全性(Safety)をインフラからアプリケーションまで拡張し、エージェントレスEDRと統合ガードレールで次世代AIファクトリーを保護~

2025年11月10日

※本リリースは、2025年10月28日に米国にて発表されたプレスリリースの抄訳です。

トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証プライム:4704、以下、トレンドマイクロ)は、NVIDIA BlueFieldとの新たな統合を発表します。これにより、データセンタレイヤに直接保護を提供することで、より安全でスケーラブルなAIファクトリーを実現します。法人組織はAIの導入を迅速化し、マルチテナントAIクラウド全体でリスクを軽減しながら、厳しいコンプライアンス要件を満たすことができます。

Trend Vision One AI Factory EDRとNVIDIA BlueField DPUについて、詳しくは、こちらをご覧ください。

NVIDIA BlueFieldデータプロセッシングユニット(DPU)は、CPUからインフラストラクチャやサイバーセキュリティタスクをオフロード、加速/分離するために設計されたプロセッサです。Trend Vision One AI Factory EDRは、NVIDIA BlueField上に展開され、ホストやネットワーク情報を収集/監視し、トレンドマイクロの脅威インテリジェンスと相関させて疑わしい行動を検出します。このBlueFieldとの統合を補完する形で、トレンドマイクロはNVIDIA RTX PROサーバでソリューションを検証した最初のサイバーセキュリティベンダの一つであり、AIファクトリーに特化したエンタープライズクラスのセキュリティを提供します。

これには、連邦機関や高信頼性が求められる法人組織のAIファクトリーも含まれます。トレンドマイクロは、コンプライアンスニーズを満たしながらAIワークロードを展開するためのフルスタック、エンドツーエンドのガイダンスを提供するNVIDIA AI Factory for Governmentリファレンスデザインに含まれています。

トレンドマイクロの最高エンタープライズプラットフォーム責任者(CEPO)レイチェル ジンは次のように述べています。「エージェンティックAIは、生産性、効率性、ビジネスの敏捷性において新しい時代を切り開くことを約束しますが、それは安全な基盤の上に構築された場合に限ります。トレンドマイクロは、ゼロトラストとAIネイティブの脅威検出における革新を通じてAIの安全性を向上させることにコミットしています。NVIDIAと連携した提供は、最高のパフォーマンス展開のための新しい市場標準を確立します」。

NVIDIAのサイバーセキュリティのシニアディスティングイッシュドアーキテクトであるOfir Arkinは次のように述べています。「法人組織がAIファクトリーを展開する際、大規模で高速なインフラストラクチャを遅延させずに保護する必要があります。NVIDIA BlueFieldとの統合により、Trend Vision One AI Factory EDRはAIファクトリーのための新しいクラスのエンドポイントセキュリティを確立し、ハードウェアによる隔離とリアルタイムの脅威インサイトを組み合わせて、データセンタレイヤで重要なAI資産を保護します」。

Gartner®によると、「AIインフラストラクチャのセキュリティには、ベクトルおよびグラフデータベースなどの基盤技術スタックの組み込みセキュリティ機能や、AIセキュリティユースケースをカバーするために既存のベンダーが簡単に拡張できるサードパーティのセキュリティ制御が含まれます。」※1

この基盤の上に、トレンドマイクロはエージェンティックAIのアプリケーション層への保護を拡張しています。Trend Vision One™ AI Application Security(AIガード)は、NVIDIA NeMoフレームワークの一部であるNVIDIA NeMo Guardrailsとネイティブに統合されており、LLMインタラクションのセキュリティ、安全性、正確性を確保するためのスケーラブルなレールオーケストレーションソリューションです。この統合により、AIファクトリーを保護するセキュリティ担当者はマイクロサービスとシンプルなAPIを通じて、マルチモーダルレールを含むAIガードレールの定義、テスト、およびオーケストレーションを簡素化します。この機能により、セキュリティ担当者はガードレールを法人組織のポリシーに一致させ、プロンプトインジェクション、データ漏洩、ツールまたはエージェントの悪用、脱獄、およびハルシネーションなどの主要なリスクにマッピングし、開発から実行まで一貫して適合できます。

プラットフォームは、可視性、リスクスコアリング、およびインシデントレスポンスのためにガードレールのテレメトリを取り込み、AIスタックおよびクラウド全体でpolicy-as-codeの更新とプレイブックによる修復を自動化します。この統合アプローチにより、資格情報のダンプ、リバースシェル、およびその他の高度な脅威を検出し、次の3つの重要な領域でエージェンティックAIの安全性を強化します:

コンテンツモデレーション:推論速度を落とさずに有害または偏ったAI出力をフィルタリングします。
セキュリティ:NVIDIA BlueFieldによるハードウェア強制隔離がプロンプトインジェクションおよびジェイルブレイクの試みを防止します。
プライバシー:組み込みの暗号化、GDPR、HIPAA、およびCCPAコンプライアンス、およびゼロトラストセグメンテーション。

※1  Use an AI Security Platform to Launch Your AI Security Strategy, Dennis Xu, Kevin Schmidt, Jeremy D'Hoinne, 26 February 2025

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