UZ Brussel University

可視性を向上させ、医療データとクラウドアプリケーションを保護

概要

ジェッテキャンパスに位置するUZ Brussel Universityは、721床を有するベルギー有数の重要な病院です。VUB(the Vrije Universiteit Brussel)によって設立され、ブリュッセル郊外に複数の診療所を擁しています。これらの診療所は、ITを含むさまざまなサービスにおいてUZ Brusselから支援を受けています。

約4,000名の常勤職員により、UZ Brusselは患者に最適な医療を提供しています。研究と人材育成もUZ Brusselにとって重要な活動であり、毎年約800名の学生が同院でインターンシップを行っています。

新型コロナウイルス感染症の影響で、病院はサイバー攻撃者の標的になりやすい状況にありました。そのような状況下において、トレンドマイクロがプロアクティブな支援を提案しました。

Robin Demesmaeker 氏

インフラストラクチャマネージャー、UZ Brussel University

業種

医療
教育

従業員

約3,800名

地域

ベルギー(欧州)

IT環境

Microsoft 365、VMware、EPR(電子患者記録)システム

導入製品・ソリューション

  • 保護性能、可視性、管理の容易性が向上
  • コア業務に集中するための時間を創出
  • ネットワークトラフィック全体に関する高度なインサイトを獲得

お客さまの課題

ITは医療業界において極めて重要な役割を担っています。UZ BrusselのIT部門がサポートする複数の総合診療所を支援する中で、最高レベルのセキュリティを確保し、業務を安全かつ効率的に管理することは容易ではありません。「インフラストラクチャと運用をサポートするITサービスとして、私たちはネットワーク、システム管理、データベース管理、サイバーセキュリティといった各機能を適切に運用する責任を負っています」と、UZ BrusselのICTインフラストラクチャマネージャーであるRobin Demesmaeker 氏は語ります。「さらに、独自のEPR(電子患者記録)システムを開発し、UZ Brusselのデータセンターでホストされているかどうかにかかわらず、他の病院と提携して共有しているDevOpsチームもあります」

医療分野における主要なトレンドの一つとして、広範囲にわたるDXが挙げられます。UZ Brusselは、今後数年間で多くの大きな課題に直面すると予測しています。例えば、自動化に対する需要の高まりなどが挙げられます。

「看護の現場では、できる限り事務作業からスタッフを解放するという大きな転換期を迎えています。血圧計のような機器を使用すれば、測定値を自動的に電子カルテに連携させることができます。現状では、看護師が手動で入力しなければなりません」とRobin Demesmaeker 氏は述べています。

同氏は、5Gネットワークの登場により、在宅患者のモニタリング(例えば、糖尿病患者の心血管データや睡眠検査など)も進化すると予想しています。さらに、クラウドサービスや医療分野におけるIoTセンサの爆発的な増加も課題となっています。ユーザーフレンドリーさと厳格なポリシーとのバランスも、ブリュッセル大学病院にとって重要な課題です。これらはすべて、ITセキュリティとプライバシーにも影響を及ぼします。

「私にとって最も重要なのは、医療従事者のアイデンティティを保護することです」とRobin Demesmaeker 氏は説明します。「彼らはその立場上、特定の機密データにアクセスし、特定の操作を実行できます。そのため、アイデンティティが適切に保護されていなければ、悪意のある攻撃者がこのデータを悪用するリスクがあります。特にクラウドサービスの利用が増え、病院内ですべての情報を管理しなくなった場合、これはさらに重要になります。アイデンティティがどこでどのように使用されているかを把握し、それを記録する必要があります」

以前は、サイバー攻撃の試みやラテラルムーブメント(内部横展開)はほとんど、あるいはまったく可視化されていませんでした。しかし現在では、TrendAI™ Deep Discovery™ Inspectorを通じて、それらを正確に追跡できるようになりました。

Robin Demesmaeker 氏

インフラストラクチャマネージャー、UZ Brussel University

選定理由

これらの課題に加え、レガシーなエンドポイントセキュリティソリューションからの脱却が、セキュリティ強化の具体的な理由の一つでした。4つのソリューションを比較テストした結果、トレンドマイクロのTrendAI™ Apex Oneが最も優れていることが分かりました。

「これは明確な要件に基づいたものであり、次世代のソリューションを求めていました。私たちは4つの基準を定義しました。まず、ふるまい検知ベースであること。次に、私たちの時間とリソースは医療のサポートに集中させる必要があるため、管理が容易であること。そして、仮想化環境に対応できること。最後に、セキュリティソリューションが当院の医療ソフトウェアにどのように影響するかを判断するため、ベンチマークテストを実施しました」とRobin Demesmaeker 氏は述べています。

新型コロナウイルス感染症のまん延は、組織内およびIT部門に大きな負荷を与えました。そのため、迅速に導入・拡張できる柔軟なソリューションを必要としていました。

「集中治療室の迅速な拡張は、私たちにとって最優先事項でした。さらに、面会が制限された患者が、スマートフォンやタブレットを使用したビデオ通話で自宅の家族と連絡を取れるようにするための解決策を迅速に検討しました。これにより、Wi-Fiネットワークに大きな負荷がかかりました。遠隔診療も活用しました」とRobin Demesmaeker 氏は述べています。

新型コロナウイルスの影響で、病院は例年よりもサイバー攻撃者の標的になりやすい状況となりました。

「トレンドマイクロがプロアクティブにアプローチし、何か支援できることはないかと提案してくれました。そして、ネットワーク上で不審な挙動が発生していないかを確認するために、TrendAI™ Deep Discovery™ Inspectorを導入してくれました。それがきっかけで、当初のプロジェクト範囲を拡張し、エンドポイントセキュリティだけでなくモバイルセキュリティも対象に含めることになったのです」とRobin Demesmaeker 氏は述べています。

ソリューション

UZ Brusselは最終的に、ユーザ向けにXDR機能を備えたソリューション群を選択しました。エンドポイントセキュリティにはTrendAI™ Apex One、Microsoft 365にはTrendAI™ Mobile Security(TrendAI™ Smart Protection Network™によるサポート)、Microsoft ExchangeにはTrendAI™ ScanMail™ 、データセンターにはTrendAI™ Deep Security™ Softwareを採用しました。

「検討プロセスにおいて、SOCを外部パートナーに委託するかどうかも検討しました。しかし、トレンドマイクロのXDRソリューションにはMDR(Managed Detection and Response)サービスも含まれていることから、これが当院にとって最良の選択肢でした。24時間365日の監視に加え、メール通知とレポート機能も備わっています」とRobin Demesmaeker 氏は述べています。

ソリューションの導入は段階的に行われました。TrendAI™ Apex Oneの導入は2020年10月末に完了し、その他のソリューションもすでに大部分が稼働しています。統合と導入にあたり、UZ Brusselはトレンドマイクロの信頼できるパートナーであるePactに協力を依頼しました。

「提供されたサービスには大変満足しています。インテグレーションはスムーズに進み、問題なく、すべてのアプリケーションが正常に動作し続けました。適切な導入は、ソリューションの選択そのものと同じくらい重要です」とRobin Demesmaeker 氏は述べています。

導入効果

UZ Brusselのデジタル環境はより強固に保護され、ITチームはコア業務に集中し、高度な脅威分析や対応はトレンドマイクロの専門家に任せることができるようになりました。「優れた点は、単なるアラートや数値だけでなく、具体的な推奨事項も得られることです。ユーザの行動に関するインサイトを受け取ることがあります。そのレポートには、『このユーザはXとYの行動をとったため、注意喚起を行ってください。例えば、クリックしたURLを確認してください』と明記されています」とRobin Demesmaeker 氏は語ります。

このセキュリティソリューション群は、ITインフラストラクチャ全体で何が起きているのかについて、より詳細で可視性の高い情報を提供します。

「以前は、サイバー攻撃の兆候やラテラルムーブメントはほとんど、あるいはまったく可視化されていませんでした。しかし現在では、TrendAI™ Deep Discovery™ Inspectorを活用することで、それらを正確に追跡できるようになりました。必ずしも悪意のある通信とは限りません。多くの場合、単なる無作為なスキャンですが、それでもネットワーク上のどこで、どれくらいの規模で発生しているのかを把握する必要があります。トレンドマイクロのソリューションにより、それが可能になりました」

今後の展望

UZ Brusselの今後の取り組み課題の一つとして、セキュリティ意識向上を図るための内部教育プログラムを確立することが挙げられます。具体的な啓発キャンペーンは今年中に実施される予定です。また、UZ Brusselは自院の活動範囲を超えて、より広範な視野でサイバーセキュリティを見据えています。

「医療分野では、各機関が目指す目標は共通しています。そのため、セキュリティインシデントが発生した場合、例えばサイバー攻撃やフィッシング詐欺などが起きた場合、それが自院だけでなく他の病院でも起こりうるリスクであることを皆が認識しています。だからこそ、医療分野の他機関とこうした脅威インテリジェンスを迅速に共有し、業界全体のリスクを最小限に抑えることができる情報共有プラットフォームの構築を検討しているのです」とRobin Demesmaeker 氏は述べています。

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