製造業

TrendAI Vision One™ は、組織のあらゆるセキュリティレイヤにおける脅威を一元的に可視化し、統合的な管理を実現するソリューションです。

シニアITセキュリティアナリスト

従業員10,001名以上の製造会社

星4つと星2つ

主なユースケースは何ですか?

本ソリューションは主に、日々のセキュリティインシデントの調査に活用されています。IT環境内でサイバー攻撃の兆候などの異常を検知すると、即座にアラートが通知されます。現在、資産管理チームでは本ソリューションを用いて、社内ガバナンスの要件を満たしていない、非推奨のサービスやアプリケーションの特定(シャドーIT対策)を行っています。さらに、脅威に感染した疑いのあるデバイスをネットワークから隔離する用途にも活用しています。また、MDR(Managed Detection and Response)サービスもあわせて導入しており、高度な脅威の分析や詳細な調査をトレンドマイクロの専門家に委託しています。

これにより、従来と同等以上の高度なセキュリティレベルを維持しながら、4~5種類の異なるセキュリティツールを使い分ける運用負荷から解放され、単一の統合コンソールで効率的にサイバー脅威対策を行えるようになりました。

組織にどのような効果をもたらしましたか?

導入前の最大の課題は、IT環境全体における可視性の欠如でした。社内環境のサーバ上で、エンドポイントがどのような通信やプロセスを実行しているのかを正確に把握・監視できるセキュリティツールが存在していませんでした。そのため、潜在的な脆弱性やサイバーリスクを可視化し、インシデントに迅速に対応できる環境を構築することが、本ソリューション採用の最大の理由となりました。

特に価値を感じている点は何ですか?

脅威にさらされたデバイスを迅速に隔離できる機能は、非常に重要です。攻撃対象領域の管理機能や、NPEへの対応など、すべての機能を高く評価しています。これにより、リスクのあるデバイスを迅速に特定でき、ネットワーク全体のセキュリティを確保できます。これは、サードパーティ製ソリューションとの連携機能によって実現されています。脆弱性管理ツールと連携することで、対象デバイスの特定を強力に支援します。ネットワーク全体をスキャンし、収集されたすべてのデータがTrendAI Vision One™ に集約されます。その情報を分析することで、社内ネットワークやIT環境内で保護すべきデバイスを正確に特定できるようになりました。

エグゼクティブレポート機能は、サイバーセキュリティ対策の投資対効果(ROI)やリスク低減の成果を経営陣に分かりやすく報告・提示する上で、非常に有用な機能です。

また、高度な検索機能により、さまざまなセキュリティイベントやログ情報を相関的に分析し、隠れたサイバー攻撃や不審な挙動を特定できる点も、当社のセキュリティ運用において重要な要素となっています。

ネットワークレイヤについては他のソリューションを利用しているため、トレンドマイクロのネットワーク検知機能は利用していません。しかし、エンドポイント、サーバ、Eメール、そしてクラウド環境の保護において、本ソリューションを全面的に活用しています。クラウド環境の設定ミスによる脆弱性対策には、TrendAI™ Cloud One - Conformityを活用しています。

トレンドマイクロのTrendAI Vision One™ は、組織全体のあらゆるセキュリティレイヤ(エンドポイント、サーバ、クラウド、メールなど)にわたる脅威を一元的に可視化し、統合的な管理機能を提供します。これにより、セキュリティ管理者は単一のコンソールから環境全体の状況を直感的に把握できるようになります。この優れた可視性と運用効率の高さが、私たちが本製品を信頼し、継続して利用している最大の理由です。

一元化された可視性は、セキュリティ運用において極めて重要な要素です。インシデント調査を行う際、複数の画面やツールを切り替える手間がなくなり、1つの統合コンソール上でサイバー攻撃の分析から対処までのすべての操作を完結できます。多様な保護レイヤ全体にわたる包括的な可視化と一元管理は、セキュリティチームの業務効率を大きく向上させました。その結果、環境内に潜む潜在的な脅威や異常な振る舞いを、より迅速かつ正確に特定・対応できるようになりました。

また、リスクインデックスも備わっており、定期的に自社のサイバーリスクの状況を可視化・検証するために活用しています。使用頻度は1~2週間に1回程度であり、組織全体のセキュリティ運用の健全性を評価する指標として、主に状況把握の目的で確認しています。

さらに、トレンドマイクロが提供するMDRサービスも活用しています。特に高度な脅威の調査時や、不審なアクティビティに関する中間報告を受ける際など、自社セキュリティチームの運用負荷が大幅に軽減されました。とりわけ、夜間や休日など営業時間外における24時間365日の継続的な監視体制は、企業にとって大きなメリットです。本サービスは、当社のインシデント対応能力の向上に大きく貢献しています。万が一、重大なセキュリティインシデントが発生した場合でも、専門家が常に環境全体を監視・分析しているという安心感は非常に心強いものです。

このMDRサービスを利用することで、限られた自社のセキュリティリソースを他の戦略的な業務に集中させることができます。特に、専門的な知識を要する複雑な脅威の調査を、トレンドマイクロの専門家へ委託できる点は大きな強みです。詳細な調査依頼を行うだけで、自社チームはセキュリティポリシーの改善や、セキュリティツール群の最適な構成の検討など、より生産性の高い業務に専念できるようになり、組織全体のセキュリティレベル向上に大きく役立っています。

当社では、Cyber Risk Exposure Management(CREM)機能を本格的に活用しています。現在、この機能の利用頻度は高く、ここ数ヵ月において組織のセキュリティ強化に大きく貢献しています。この機能により、セキュリティ対策が不十分な非管理デバイスや、ユーザが利用している各種アプリケーション、さらには脆弱性が存在するリスクの高いシャドーITを正確に特定しています。定期的なアセスメントを実行することで、これまでのセキュリティ対策の死角を排除し、把握できていなかったIT資産を可視化することができました。環境全体のリスクに対する可視性が大きく向上したことで、組織全体のサイバーセキュリティ体制の強化に良い影響をもたらしています。

XDR(Extended Detection and Response)の導入により、サイバー攻撃の検知からインシデント対応までに要する時間を大幅に短縮することができました。以前の環境では、複数の保護レイヤにまたがる広範な可視性は得られていませんでした。本ソリューションの導入当初は過検知(ノイズ)も見受けられましたが、新しいセキュリティ製品の導入初期には一般的なことです。継続的なチューニングと運用改善を経た現在では、検知精度が大きく向上し、特に重要な脅威を知らせる調査アラートにおいて、信頼性の高い結果が得られるようになっています。

本ソリューションの導入効果として、アラートの誤検知調査に費やす工数を大幅に削減できた点が挙げられます。導入直後は環境に合わせた最適化が不十分で誤検知が発生することもありましたが、現在では日々のチューニングを通じて検知精度の向上に取り組んでいます。導入当初と比較して、現在の誤検知数は顕著に減少しており、SOCチームの運用負担が着実に軽減されています。

改善すべき点はありますか?

セキュリティ運用の自動化機能も活用していますが、レスポンスを自動化する「プレイブック」機能については、いくつかの制限があると感じています。当社では現在、TrendAI Vision One™ のAPIを利用して、サードパーティ製のSOAR(Security Orchestration, Automation and Response)製品と統合しています。現行のプレイブック機能では、特定の外部APIと接続する際に、テンプレートを自由にカスタマイズすることが難しい場合があります。この課題に対応するため、現在はTrendAI Vision One™ のAPIを活用し、他のセキュリティツールと連携させながら、外部製品側で自動化のワークフローを構築して運用しています。

ASRMにおいては、ユーザが特定のWebサイトやSaaSアプリケーションにアクセスした際の利用状況レポートを、より柔軟にダウンロード・抽出できる機能の強化を期待しています。例えば、社内でChatGPTを利用しているユーザを特定し、そのログデータをAPIやコンソールのGUI経由でエクスポートしたいケースがあります。現時点では、そのような詳細なデータ抽出オプションは限られています。特定のドメインや機能に関するデータをTrendAI Vision One™ から容易に抽出できる機能が追加されれば、社内の関係部門に必要なセキュリティレポートを共有する際に非常に有用です。すべての関係者にエグゼクティブレポート全体を共有するのではなく、必要なデータのみを抽出し、該当する担当者とファイルを共有できる仕組みがあれば、より効率的なリスク共有が可能になります。

TrendAI™ Managed XDRを導入した最大のベネフィットは、サイバー脅威の検知からインシデント対応完了までに要する時間を、従来と比較して約50%短縮できたことです。

このソリューションをどのくらいの期間利用していますか?

本ソリューションの利用開始から、約3年になります。

ソリューションの安定性についてはどう評価していますか?

システムの安定性は非常に良好です。サービスのダウンタイムはほとんど発生していません。ごく稀に軽微な不具合が生じることはありますが、日常的な運用に支障をきたすものではありません。常に高い稼働率を維持しており、安心して利用できる環境が整っています。

ソリューションの拡張性についてはどう評価していますか?

拡張性は非常に高く、特にサードパーティ製のセキュリティツール群とのシームレスなエコシステム連携において、その価値を発揮します。組織内のあらゆるIT資産を統合的に可視化し、一元的に制御できるため、これまで死角となっていた環境の状況も把握することが可能です。また、SaaS(クラウドネイティブ)アーキテクチャで提供されているため、オンプレミス環境のようなサーバのメンテナンスが不要であり、導入もスムーズに行えます。管理者にとって、直感的で分かりやすいソリューションです。

カスタマーサービスやサポート体制はいかがですか?

特定の外部連携に関する問題やシステムの不具合が発生した際、トレンドマイクロのサポートチームに問い合わせると、常に迅速かつ的確な対応を受けることができます。サポート担当者は、私たちが直面する技術的な課題の解決と影響の最小化に向けて、真摯に取り組んでくれます。仮に即座の解決が難しい複雑な事象であっても、将来的なリスクを軽減するための代替案や回避策を必ず提案してくれるため、高い信頼を寄せています。

カスタマーサービス・サポートの総合評価を教えてください。

非常に満足

以前はどのソリューションを使用していましたか?また、なぜ切り替えたのですか?

競合他社のソリューションは利用していませんでしたが、エンドポイント保護として長年TrendAI Apex One™ を利用していました。また、並行して、EDR(Endpoint Detection and Response)製品も運用していました。

初期導入・設定のプロセスはいかがでしたか?

私自身がプロジェクトメンバーとして導入作業に携わり、実装フェーズでは各種データ管理を主導しました。導入プロセス自体はシンプルで洗練されていました。初期段階での過検知アラートのチューニングには若干の工数を要しましたが、自社環境への展開や各セキュリティコンポーネントとの連携・統合設定は、非常にスムーズかつ容易に行うことができました。

当社からは、3~4名の担当者が導入プロジェクトに参画しました。

導入支援を行う実装チームのサポートはいかがでしたか?

導入の初期フェーズにおいて、トレンドマイクロから手厚いオンボーディング支援および技術的なガイダンスを受けることができました。アカウントマネージャと密に連携し、適切なサポート体制のもとでプロジェクトを進行できました。

コストパフォーマンスやライセンス体系についてのご意見をお聞かせください。

本ソリューションが提供する広範な保護レイヤのカバー範囲、サードパーティ連携機能、そして高度な脅威防御の価値を総合的に考慮すると、その価格設定は妥当であり、コストパフォーマンスにも優れていると感じます。オプション機能によっては追加コストが発生する可能性もありますが、トレンドマイクロの柔軟なクレジットベースのライセンスモデルにより、組織のニーズに合わせて必要な機能にクレジットを割り当てることができます。現在当社が保有しているクレジット枠内で、要件を満たす十分な機能をカバーできています。

導入を検討している他社へ何かアドバイスはありますか?

本ソリューションの全体的な評価は、10点満点中8点と評価しています。

セキュリティ運用の高度化を目指す組織にとって、非常に優れたソリューションであり、SaaS型であるため導入・展開も容易です。特にXDR機能を活用することで、サイバーリスクに対する環境全体の可視性が大きく向上します。自社のIT環境内で発生しているあらゆる事象を、より正確に把握できるようになります。また、システムのメンテナンスや脆弱性パッチの適用といった運用負荷の観点からも、クラウドの利用は有効な選択肢と言えます。さらに、トレンドマイクロの製品開発チームは継続的な機能拡充に取り組んでおり、顧客からのフィードバックやニーズに真摯に耳を傾け、ソリューションの進化に反映させている点も大きな魅力です。

このソリューションでは、どの展開モデルを使用していますか?

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