ヘルスケア企業

TrendAI Vision One™ の統合と自動化により、セキュリティと信頼性が向上

frank-bunton

Frank Bunton 氏

最高情報セキュリティ責任者(CISO)

従業員5,001~10,000名規模のヘルスケア企業

4 and a half stars

組織にどのような効果をもたらしましたか?

トレンドマイクロの各コンポーネントは、それぞれ独自の価値を備えています。しかし、CISOとして最も手応えを感じるのは、ゼロデイ対策が機能する時です。本来は想定外の事態であり、当初のセキュリティチームは「どう対処すべきか」と苦慮していました。

その際、私はトレンドマイクロのIPSを確認し、該当するゼロデイ攻撃に対応するDigital Vaccine(IPSフィルタ)があるか調査するよう指示しました。結果として、対応するフィルタが存在していました。フィルタを有効化した後、ExtraHopアプライアンスを通じて問題の解決を確認できました。この経験により、将来的なリスクへの予見性が高まりました。それ以降、ほぼすべてのケースで、実際の攻撃が発生する前にあらゆるゼロデイ攻撃への緩和策を講じることが可能になりました。

Log4jのような緊急事態で手段が限られていた時も、トレンドマイクロに相談したところ、迅速な回答を得られました。私は一刻も早い導入を望んでいました。導入後、課題は即座に解決しました。トレンドマイクロはVDI領域をリードしており、その知見の深さは極めて有用です。そのおかげで、運用負荷は劇的に軽減されました。混乱の中で奔走する必要がなくなったのです。

これにより、セキュリティ施策の全体像を的確に把握し、長期的な戦略を構築できるようになりました。私たちは10年以上にわたり、同社と協業を続けています。

テクニカルサポートの質は、他社と比較しても圧倒的に優秀です。長いキャリアの中で多くの経験を積んできましたが、トレンドマイクロのサポートは群を抜いています。サポート体制において、同社は私たちが提携しているベンダーの中で最高評価に値します。

特に価値を感じている点は何ですか?

トレンドマイクロのツール群は、当社の既存インフラと円滑に統合できます。AT&T AlienVault SIEM(Security Information and Event Management)ともシームレスに連携します。

トレンドマイクロの特筆すべき点は、早期からツール間の統合に注力してきたことです。このアプローチには非常に感銘を受けています。エンドポイント管理システムはTrendAI™ Deep Discovery™ と連携し、不審なオブジェクトを検知することが可能です。検知されたオブジェクトは、直ちにサンドボックスで解析されます。不審な実体がC&C(Command and Control)への通信や不正動作を試みた場合、エンドポイントへ即座に警告が飛び、自動的な対処が開始されます。

これが解決する核心的な課題は、自動化への真剣な取り組みの必要性です。有事の際、人間がすべての手順を迅速に完遂し、並行してプロセスを文書化することは困難だからです。

セキュリティ運用の初期段階では、文書化などの事後処理は見落とされがちです。しかし、大規模なヘルスケア企業である当社では、常に厳格な監査が求められます。監査人は特定のイベントを抽出し、詳細な監査証跡を要求します。そのため、トレンドマイクロの多様なツール群を統合することは、この点でも大きなメリットとなります。

トレンドマイクロはIPS、Deep Discovery、Deep Securityなどの連携強化に、継続的に取り組んでいます。その進化は現在も止まることがありません。

トレンドマイクロのIPSはアプライアンス型ではなく、アプリケーションとして提供されます。サーバにインストールするだけで、最小限の標準設定が自動的に適用されます。稼働中のアプリケーションやOSのバージョンに応じ、その環境に必要なコンポーネントのみが最適に構成されます。

この構成により、不要なスキャンを排除し、効率的な運用を実現しています。結果として、サーバ管理のオーバーヘッドは大幅に削減されました。サーバの本来の役割を阻害しないことが重要です。サーバは単なるデスクトップPCではありません。過度なCPU消費はビジネス上の損失に繋がります。トレンドマイクロの製品で運用上の問題が発生したことは一度もありません。一度構築すれば、極めて高い信頼性を維持することができます。

改善すべき点はありますか?

ツール導入の初期段階では、統合や連携の構成に一定の工数を要します。ただし、一度最適化できれば、その効果には十分に満足できると感じています。複数の組織を管理する立場では、迅速なセキュリティ導入が常に求められます。導入作業に数週間を費やす余裕はありません。

当社ではCloud Oneへの移行を進めていますが、他にも多くの重要なプロジェクトを並行して進めています。本社だけでなく、子会社でも多くのプロジェクトが進行しています。そのため、限られたリソースの中で、効率的なプロジェクト推進が不可欠です。

統合に時間を投資する以上、それを上回る価値が得られるという確信が必要です。トレンドマイクロの場合、まさに期待通りの価値を得ることができました。

一方で、トレンドマイクロの技術を採用しながら、統合まで至っていないケースも見受けられます。

現状では、エンドポイント管理とサンドボックスが完全に統合されていない環境も存在します。今後は、統合プロセスのさらなる簡素化に期待しています。あわせて、ドキュメントのさらなる充実も望まれます。

以前、TrendAI Vision One™ の導入初期に、IPSとEDRに関する理解の面で課題がありました。当初は操作の習得に時間を要しましたが、理解を深めた後は円滑に運用できています。

トレンドマイクロは改善策として、テクニカルセッションや質疑応答の機会を増やしてくれました。定期的なミーティングには多くのユーザが参加し、知見を共有しています。毎回70名から100名ほどが参加しています。複雑なシステムを構築するだけでなく、ユーザへのナレッジ共有が不可欠であることを、同社は理解しています。これは決して容易な取り組みではありませんが、一方的な情報提供にとどまるベンダーも多い中で、同社の姿勢は際立っています。

トレンドマイクロの設計思想は「継続的な稼働」に重点を置いています。これは業界標準を上回る、優れた設計だと感じています。製品は非常に堅牢で、高度に設計されています。

このソリューションをどのくらいの期間利用していますか?

3~4年前よりTrendAI Vision One™ の統合を開始しました。

ソリューションの安定性についてはどう評価していますか?


トレンドマイクロの製品は非常に安定しており、高い信頼性を備えています。止まることが許されないこの業界において、この安定性は不可欠な要素です。数年間の運用においても、IPSに関するトラブルは極めて限定的でした。主な原因は、物理的な電源関連の問題でした。長期運用の中でこの程度の発生頻度であれば、信頼性は十分に高いと評価できます。

また、すべてのテクノロジーにおいて、高い設計思想が一貫して貫かれています。他社製品では、設計上の問題から利用を断念したケースもありましたが、トレンドマイクロは異なります。以前導入した他社のIAM(Identity and Access Management)ソリューションは、不安定さが原因で継続利用を断念せざるを得ませんでした。頻繁にダウンが発生していたためです。トレンドマイクロのソリューションでは、そのような問題は一切発生していません。常に安定して稼働しており、設計の優秀さが製品の品質に直結していると感じています。

ソリューションの拡張性についてはどう評価していますか?

拡張性は十分に確保されていますが、スケールアウトの際には、各コンポーネントに応じた最適な構成を検討する必要があります。過剰なコスト投資は避けるべきだと考えています。単純にリソースを倍増させるのではなく、慎重な検討が求められます。拡張時には、全体最適の観点から検討することが重要です。

カスタマーサービスやサポート体制はいかがですか?

テクニカルサポートの担当者は、他社と比較しても非常に優秀だと感じています。これまでのキャリアの中で多くのサポートを受けてきましたが、トレンドマイクロの対応は特に印象に残っています。サポート品質の面で、トレンドマイクロは最高水準のパートナーだと評価しています。

機器トラブルの際も、常に迅速な対応と復旧を行ってくれました。必要に応じた迅速な機器交換対応も徹底されています。

ユーザの声に真摯に耳を傾ける姿勢も、トレンドマイクロの大きな強みです。新たなユースケースを提案すると、それを製品ロードマップに反映してくれます。迅速なアップデートにより、必要な機能が形になっていきます。トレンドマイクロは市場をリードしており、組織としても非常に健全だと感じています。

当初は課題となっていたダッシュボードの操作性も、隔週のミーティングを通じた改善活動により、解決されました。常に改善に向けてフィードバックを求める姿勢があります。CISOコミュニティからの活発な要望にも応えてくれました。トレンドマイクロはそれらの要望を整理し、最適化を進めてきました。現在、プラットフォームは継続的に進化しており、利便性は大幅に向上しています。

大規模なリリースを待たずとも、有用な機能が迅速に提供されます。アジャイルな開発とユーザフィードバックのサイクルが確立されています。他社のように開発が遅れ、ユーザを長期間待たせることはありません。同社の迅速な対応を、私たちは高く評価しています。

カスタマーサービス・サポートの総合評価を教えてください。

非常に満足

以前はどのソリューションを使用していましたか?また、なぜ切り替えたのですか?

トレンドマイクロとは、長年にわたるパートナーシップを築いています。トレンドマイクロとの出会いは、業界のネットワーキングイベントでした。多くのCIOやCISOが集まるイベントに参加し、パートナー選定に向けた重要な機会として活用していました。当時はトレンドマイクロの詳細を把握していませんでしたが、プレゼンテーションの内容には強い関心を持ち、将来的な導入候補として強く印象に残りました。

その1年後、当時利用していた他社のエンドポイント製品が提供終了となりました。当時は2つの異なるツールセットを利用しており、そのうちの1つがIBM BigFixでした。その中には、現在も継続利用しているパッチ管理ソリューションが含まれています。

そのタイミングで、当時のOfficeScan(現 TrendAI™ Apex One)への移行を決定しました。移行の過程で、既存環境との互換性に関する課題が明らかになり、順次、トレンドマイクロのツールへと切り替えを進めていきました。トレンドマイクロのツール群は非常に包括的で、既存のインフラとも円滑に統合でき、移行はスムーズに進みました。トレンドマイクロのセキュリティシステムは、他社と比較しても明確な優位性がありました。

OfficeScanの導入後、IPS(侵入防止システム)の検討を開始しました。選定にあたっては、常にPoC(概念実証)を実施しています。TrendAI™ TippingPoint™ IPSの評価を行った結果、製品力とサポート体制の両面で最高水準であると判断しました。この両立こそが、大きな差別化要因でした。

現在では、ほぼすべての領域でトレンドマイクロの支援を受けています。トレンドマイクロは、極めて信頼できるパートナーです。

セキュリティ部門を立ち上げた当初の大きな課題は、ネットワーク内に侵入したマルウェアの追跡でした。以前利用していた製品はCPU負荷が高く、業務に支障をきたしていたため、代替となるソリューションの検討が急務でした。

TrendAI Vision One™ のテクノロジーを検討する中で、同社が「アタックサーフェスリスクマネジメント(ASRM)」に注力していることが分かりました。EDR(Endpoint Detection and Response)との統合により、過去に遡った追跡が可能となり、単なる検知にとどまらず、根本原因や経緯を詳細に把握できます。インシデントに至る一連のプロセスを可視化できる点こそが、XDR(Extended Detection and Response)の真価だと感じています。TrendAI Vision One™ によるEDRの強化が、本格採用の決め手となりました。

その後、Deep Security、Deep Discovery、TippingPoint、エンドポイントセキュリティを順次導入し、加えてメールセキュリティも採用しています。

Deep Securityは、データセンター内のすべてのサーバインスタンスに適用されています。対応OSの幅広さも大きな魅力で、当社のマルチOS環境を完全にカバーしています。当社にとって、まさに理想的なソリューションでした。その完成度の高さには、率直に驚かされました。

現在は、Cloud Oneへの移行を推進しています。クラウド分析を高度化し、インフラ構築の負担を最小限に抑えながら活用範囲を広げています。オンプレミスのデータを維持しつつ、クラウドでの情報の集約と強化を実現している点が特長です。これが、Cloud One戦略の本質だと考えています。

トレンドマイクロは、組織としても極めて堅実で、信頼できる企業です。

初期導入・設定のプロセスはいかがでしたか?

初期導入には、一定の困難が伴います。想定外の課題に直面することもあります。しかし、製品の進化に合わせて移行を重ねることでノウハウが蓄積され、導入は次第に容易になります。

その過程で、信頼できるサポートチームとの連携も確立されていきます。導入プロセスが標準化され、予見性が高まることで、スケジュール管理も、より円滑になります。

結果として、導入プロセス全体は非常にスムーズになります。

TrendAI Vision One™ は、オンプレミス環境で運用しています。私は、データセンターの構築段階から携わることができました。データセンター単位で、冗長化を徹底しています。さらに可用性を高めるため、拠点を追加しました。地震リスクを考慮し、地理的な分散構成を採用しています。アリゾナにDR(災害復旧)サイトを構築し、環境を統合しました。両拠点間でのフェイルオーバーが可能な構成です。実質的に、2つのプライベートクラウドを運用している体制となりました。約1年前から、この体制で安定稼働しています。

その後、パブリッククラウド活用へのシフトを決定しました。Microsoft AzureやAWS(Amazon Web Services)への移行を開始しましたが、いくつかの課題にも直面しました。オンプレミス環境では、設備投資(CapEx)として償却が可能であり、会計上のメリットを享受してきました。一方、クラウド移行によりコスト構造は変化し、従量課金型のコストが発生します。そのため、財務的な観点からは、コスト管理がより重要になります。投資回収のモデルも、オンプレミスとは異なります。

こうした点を踏まえ、経営方針に基づき、今後もクラウド移行を加速させていく考えです。TrendAI Vision One™ Endpoint Securityを活用することで、これらの取り組みが実現可能になります。

導入支援を行う実装チームのサポートはいかがでしたか?

導入は、すべて自社リソースで完遂しました。セキュリティの専門知見を持つ人材を、プロジェクトチームに登用しています。経験豊富な人材を活用することで、導入スピードは飛躍的に向上しました。インフラへの深い理解が、関連する周辺業務の習得も加速させました。あわせて、優秀な人材の確保にも注力しました。専門人材の登用が、プロジェクト成功の重要な要因となったと考えています。

投資対効果(ROI)はどうでしたか?

自動化とプラットフォームの統合こそが、成功の鍵であると以前から確信していました。

私のキャリア背景が、この確信につながっています。以前は、マイクロプロセッサの設計やOS開発に従事し、システムの根本的なレイヤーに関する知見を深めてきました。技術的な本質を理解した上で、セキュリティを捉えています。

また、起業経験を通じて、統合と自動化の重要性をあらためて認識しました。自動化により、人的リソースへの依存度を下げることができます。セキュリティ運用における自動化は、もはや不可欠です。

IPS(侵入防止システム)では、膨大な数の不正パケットを自動的に遮断しています。自動化がなければ、深刻な被害につながっていた可能性があります。限られた人的リソースを、いかに有効活用するかが重要です。

CISO(最高情報セキュリティ責任者)として、効率的かつ持続可能な運用体制の構築は必須だと考えています。そのためには、正確な設定に基づいた自動化が不可欠です。アラートには、原因を的確に特定できる高い品質が求められます。

コストパフォーマンスやライセンス体系についてのご意見をお聞かせください。

トレンドマイクロは、新しい価格体系を導入していますが、現在の契約内容には満足しています。クレジットベースのライセンス形態など、柔軟な選択肢が提供されている点も評価しています。当社では、現行の契約形態を継続しており、従来のライセンスモデルを引き続き活用しています。

価格交渉においても、非常に誠実かつ柔軟に対応してくれました。お客さま満足を第一に考える同社の姿勢には、強い印象を受けています。他社と比較しても、真にお客さま志向を貫いていると感じています。信頼できるパートナーの存在は、ビジネスにおいて極めて重要だと考えています。

他にどのようなソリューションを検討しましたか?

他社の新製品も検討しましたが、期待を上回るものはありませんでした。複数のベンダーを、比較検討の対象としています。

約1か月間にわたる、厳格なPoCを実施しました。評価にあたっては、製品力に加え、パートナーとしての姿勢や資質を重視しました。選定プロセスにおけるサポート品質が、最終的な決め手となっています。ベンダーによって、対応の質には大きな差があり、密な連携が取れないベンダーもありました。その中で、トレンドマイクロの卓越した対応力が、最終的な決定打となりました。

このソリューションでは、どの展開モデルを使用していますか?

オンプレミス

Join 500K+ Global Customers

Get started with Trend today