~祖父母の生成AI利用に対する不安の一方で、16〜29歳の約3割が生成AI利用に伴うトラブルを経験〜
〜トラブル経験者の約3人に2人がどこにも相談せず、生成AI利用時のトラブルを約1割が生成AIに相談~
2026年9月17日
トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン、東証プライム:4704、以下、トレンドマイクロ)の個人のお客さま向けブランド「TrendLife™(トレンドライフ)」は、日本国内の男女5,131人を対象に生成AIの利用状況などに関する意識調査を実施しました。※1※2※3
本調査では、生成AIの利用状況や利用への不安、生成AI利用時のトラブル経験 ※4、トラブル発生後の相談行動、生成AIが作成した内容のファクトチェック状況などを調査しました。TrendLifeは敬老の日(2026年は9月21日)を前に、生成AIから得た情報の確認方法やトラブル時の相談先について家族全員で考える機会としていただきたく本調査結果を紹介します。
主な調査結果・ポイント
・生成AIの利用に不安を感じる割合は、自分自身では31.1%(回答者5,131人)でした。一方、家族について不安を感じる割合は、祖父が35.4%(回答者292人)、祖母が32.4%(回答者467人)となり、回答者自身を上回りました。
・生成AI利用に伴うトラブル経験は、約5人に1人にあたる22.1%(回答者5,131人)、16~29歳では31.1%(回答者947人)となりました。
・一方、生成AI利用時のトラブル経験者の約3人に2人にあたる65.3%(回答者1,210人)は、どこにも報告・相談しておらず、約1割にあたる9.0%(同、複数回答)は生成AIに相談していました。
生成AI利用への不安、祖父母に対しては自身を上回る傾向
生成AIの利用について不安を感じるかを尋ねたところ、自分自身について「とても不安を感じる」「やや不安を感じる」と回答した人は31.1%(回答者5,131人)でした。
一方、家族に対して不安を感じる割合は、祖父が35.4%(同292人)、祖母が32.4%(同467人)となりました。配偶者は24.1%(同2,759人)、子ども・孫は28.3%(同2,521人)でした。
本調査は祖父母本人ではなく、該当する家族がいる回答者を対象に、家族の生成AI利用への不安を尋ねたものです。そのため祖父母本人の意識を直接示すものではありませんが、回答者から見た家族への懸念として、祖父母に対する不安が相対的に高い傾向が見られました。
不安の中心は、詐欺だけでなく判断力への影響や情報漏えいへ
生成AIの利用に不安を感じる人(回答者1,597人)に具体的な不安を尋ねたところ、「AIへの依存によって自分で調べる・考える力が低下する」が42.1%で最も高くなりました。次いで、「AIに入力した個人情報・機密情報が外部に漏えい・悪用される」が38.8%、「AIが生成したコンテンツの真偽を見分けられない」が33.1%でした。
「AIが生成した誤情報・フェイクニュースを正しい情報と信じてしまう」は32.6%、「AIを利用したフィッシング詐欺に誘導される」は24.6%、「偽の本人情報によるなりすまし被害」は21.6%となりました。
生成AIへの不安は、詐欺やディープフェイクにとどまらず、生成された情報を自分で確認・判断する力にも及んでいることが分かりました。
生成AI利用に伴うトラブル経験は、10〜20代の3割に
生成AI利用に伴うトラブル経験は、約5人に1人にあたる22.1%(回答者5,131人)でした。年代別では、16~29歳の31.1%(同947人)となりました。生成AIに関するリスクは、若年層にも一定数確認され、生成AIの安全な利用は特定の世代に限らず考えるべきものと考えられます。
トラブルとして挙げられた内容では、「AIへの依存によって自分で調べる・考える力が低下した」と感じたが7.2%で最も高く、「AIが生成したコンテンツの真偽を見分けられなかった」と感じたが5.3%、「AIの回答を疑わずに鵜呑みにした」と感じたが4.7%、「AIが生成した誤情報・フェイクニュースを正しい情報と信じてしまう」と感じたが4.0%でした。AIを利用したフィッシング詐欺への誘導は2.0%でした。
トラブル経験者の約3人に2人がどこにも相談せず、約1割は生成AIに相談
生成AI利用時のトラブルを経験したと回答した人(回答者1,210人)に対応を尋ねたところ(複数回答)、65.3%が「どこにも報告・相談しなかった」と回答しました。
一方、「生成AIに相談した」は9.0%となっており、これは「家族に相談した」9.7%、「友人・知人に相談した」8.7%と並ぶ水準となっています。「警察に相談した」は4.6%でした。
相談しなかった理由(回答者897人)は、「金銭的な被害がなく、軽微だと判断した」が27.1%で最も高く、「解決できないと思った」が23.3%、「相談・報告できる窓口を知らなかった」が18.9%で続きました。
トラブルが発生しても相談につながりにくい一方、生成AIを相談先として利用する新たな行動も見られました。
生成AIの出力をファクトチェックしない人は約3人に1人
生成AIが作成した内容の正確性を確認する設問の回答者2,663人のうち、67.3%が何らかの方法で確認していました。一方、32.7%はファクトチェックを行っていませんでした。
確認方法は、「検索エンジン・ニュースサイトなどで検索して確認する」が46.0%で最も高く、「情報のソースを確認する」が26.9%、「複数の生成AIで回答を比較する」が19.4%でした。
生成AIの回答を安全に利用するには、回答内容だけで判断せず、複数の情報源や公式窓口で確認することが重要と考えられます。
警察庁の統計から見る詐欺被害の現状
警察庁の公表※5 によると、2026年1~7月の特殊詐欺の認知件数は26,051件、被害額は2,108.1億円でした。主な手口別の被害額は、SNS型投資詐欺が881.2億円、ニセ警察詐欺が617.1億円、SNS型ロマンス詐欺が293.2億円でした。SNSや電話を入口に、相手を信用させて送金や個人情報の提供を促す手口が広がっています。こうした状況を踏まえ、生成AIによる偽の音声、映像、文章などを組み合わせた、より巧妙ななりすましにも注意が必要です。
敬老の日を前に、家族全員で生成AIから得た情報の確認方法や、違和感を覚えたときの相談先を共有することが、世代を問わないセキュリティ対策、安全・安心にAIを使うことにつながると考えられます。
生成AI利用時の脅威への気づきや、情報を確認して適切な相談先につながるという課題に対し、TrendLifeは家族全員が安心して利用できるよう設計された家族向けのAIサービス「Kaleida™」を提供しています。1つのアカウントで家族一人ひとりが専用のAIを利用でき、セキュリティレイヤーやプライバシーシールドなどの機能を通じて、AI利用時の脅威への気づきや安全な確認行動を支援します。詳細はこちらをご覧ください。
<調査概要>
● 調査名:「セキュリティ市場調査2026」
● 調査期間:2026年7月10日〜7月13日
● 調査対象:パソコン・スマートフォン・タブレットのいずれかを保有している日本国内居住の16歳以上の男女
● 有効回答数:5,131人
● 調査方法:インターネット(Web)調査
※1 調査結果のパーセンテージは、小数点以下第二位を四捨五入した数値です。合計が100%にならない場合があります。
※2 本調査は、サンプル構成に対して、実際の人口分布とインターネット利用率に応じた補正を行うため、被害額以外の項目はウェイトバック集計を実施しています。
※3 本調査は、該当する家族がいる回答者に対して、自身および家族の生成AI利用などについて尋ねています。
※4 本調査における「生成AI利用時のトラブル」は、詐欺や金銭的被害だけを指しません。AIを利用したフィッシング詐欺、投資詐欺、ロマンス詐欺、ディープフェイクによるなりすましに加え、誤情報を正しいと信じた経験、生成コンテンツの真偽を見分けられなかった経験、AIの回答を疑わずに受け入れた経験、AIへの依存によって自分で調べたり考えたりする力が低下した経験など、生成AIの利用に関連して実際に遭遇した幅広い事象を含みます。
※5 警察庁「令和8年7月末の特殊詐欺の認知・検挙状況等」
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/new-topics/260904/01.html
TrendLife™ について
TrendLifeは、個人のお客さまと家族のデジタルライフを守り、支えるグローバルリーダーです。トレンドマイクロの個人のお客さま向けビジネスとして、AIの恩恵を最大限享受しながらリスクを最小限に抑えるためのソリューションを提供しています。トレンドマイクロの約40年にわたる専門性と、先駆的な研究・イノベーションの実績を基盤に、TrendLifeは世界中の数百万人のお客さまから信頼されています。詐欺、なりすまし、ディープフェイクに加え、AIの普及に伴う新たな脅威など、幅広いサイバーセキュリティリスクからお客さまを保護することに注力しています。多様なソリューションの提供に加え、デジタル及びAIリテラシーの向上に対する継続的な活動を通じて、AI時代における個人のお客さまと家族の保護及び支援に取り組み、安心と信頼に貢献します。
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※ 2026年9月17日現在の情報をもとに作成したものです。今後、内容の全部もしくは一部に変更が生じる可能性があります。
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