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- 第11回SMILE PROJECTレポート
こんにちは、第11回「ウイルスバスター スマイルプロジェクト」メンバーの桜井です。
第11回目のスマイルプロジェクトは2月8日より2泊3日で、気仙沼と気仙沼大島を訪れました。
1日目は震災や震災後の状況、および現在の気仙沼についての状況について、お話を伺ったり、実際に被災地を見たりしてきました。気仙沼市役所では気仙沼教育委員会の及川先生のお話を伺いました。震災当日、学校の屋上に避難し、津波に飲みこまれる寸前で助かったお話しや、その後流されたオイルタンクやプロパンガスタンクが元になる火災の話など、壮絶な震災当時のお話を伺いました。また、その後の避難生活において、学生たちが自分で考え、自分で行動を起こし協力し合った話、学校再開時にスクールバスを苦労の末初めて導入した際の、仮設で生活している保護者の方達がみなさん涙を流して見送りに出ていた話など、苦労の中で皆さん努力を重ねた話を多く聞かせていただきました。 現在懸念されていることは、震災に関する事柄が風化してきていることで、「忘れない」ということが大切な防災対策につながる為、伝えていくことが重要なことであるとおっしゃっていましたその後、まだ多くの傷跡を残している市内の状況を見て回りました。大きく破損したままの状態で学校などの建物が残っており、被害の大きさを想像させます。大きな建物以外はほとんど更地になっており、以前は町だったということがその状況からは分かりませんでした。2年近くたっているため、多くのガレキは災害当時よりも大分片付いているようですが、復興にはまだ多くの時間が必要だと感じました。
また、海から遠い街中にかなり大きな船がのりあげたまま残っていました。語り部さんのおななしによると、船の解体自体は可能なのだが、この震災のことを忘れないためにもこのままとっておいた方が良いのではないかと考えられているというお話をされていました。
2日目はフェリーで大島へ移動し、地元漁師の方達のお手伝いを行いました。メンバーは3つにわかれ、牡蠣養殖用のいかだづくり等に利用するロープづくりのお手伝いや、わかめの間引きや包装のお手伝いを行いました。また、震災後不調になっているPCのサポートなども若干行いました。
慣れない作業でどれだけお役にたてたのか、はなはだ疑問ではありますが、手順など親切に教えていただき、休憩時間には震災のお話や、その後の復興に向けて頑張っているお話などいろいろ伺えて、みなさんまだまだ大変なご苦労をされていることを改めて知らされました。
お昼時間にいただいた、牡蠣とムール貝が非常においしく、感激しました!
3日目は地福寺さんにてiPad教室を行いました。教室はお子さん向け、大人向けの2セッション行いました。お子さんはゲームに夢中になり話が聞こえなくなるほど集中されている方も、大人の方たちはほぼマンツーマンで各自やりたいことを積極的にスマイルメンバーに質問し、それぞれ楽しんでいただいたのではないかと思います。
弊社が寄贈しましたiPadが10台、気仙沼図書館の方に置いてありますので、ご興味を持っていただいた方はぜひ図書館でお試しください!
今回は3日間の滞在を通し、いろいろな新しいことを知り、良い経験をさせていただきました。震災当時にあれだけニュースで報道されていたにもかかわらず知らなかったことが多く、また、最近はニュースでの露出頻度が減ってきたため、状況について知る機会が少なくなっていますが、まだまだ復興に向けて、苦しんで頑張っている方が多いことを実感しました 行政支援の方もいろいろ頑張っていただいているかとは思いますが、すべてがきれいに整理するのはむずかしく、場所による違いや支援対象のルール作りに不公平感が出てしまっている部分も多々あるようです。何名かの方が同じことをおっしゃっていましたが、情報が風化していくことに懸念を感じており、復興支援の為にも、防災対策の為にもこれらの情報が風化しないようにしていきたいと思いました。
今回大切だと感じたことは「知ること」、「忘れないこと」、そして「伝える事」です。私も帰って家族にいろいろ話をしましたが、こういった活動を通し、情報が風化しないようにしていきたいと思います。 また、地元の皆さんの温かい人柄にふれて大変楽しい時間をすごせました。どうもありがとうございました!引き続きスマイルプロジェクト含め、少しでもお手伝いできればと思います。
活動年月日 2013年2月8日(金)~10日(日)