Trend Micro Security

WORM_PALEVO.SMEJ

2013年7月25日
 解析者: kathleenno   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

感染経路:リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、ピアツーピア(P2P)の共有フォルダを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、ランダムにポートを開き、不正リモートユーザが感染コンピュータに接続できるようにします。接続されると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ上でのコマンド実行が可能となります。 ワームは、不正リモートユーザからリモートで受信する特定のコマンドを実行します。これにより、感染コンピュータおよび同コンピュータ上の情報は危険にさらされることとなります。 ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年6月20日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

ワームは、P2Pの共有フォルダを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のフォルダを追加します。

  • %System Root%\RECYCLER\{SID}

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\{SID}\hod.exe

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\{SID}\Desktop.ini

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%System Root%\RECYCLER\{SID}\hod.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

{AutoRun}
;{garbage characters}
[autORUN]
;open=setup.exe
;icon=setup.exe,0
shelLexEcute=.\RECYCLER\SEtUp.exe
icon=%wIndIr%\sYstEm32\ShElL32.DlL,4
action=Open folder to view files
;shell\op en ;shell\opeN ;shell\openn
Shell\Open\Command=REcYCLER\\\\\\SEtUp.exe
;shell\ex p lor ;\sshell\ploreX
Shell\eXpLorE\Command=RECyCLER\\\SEtUp.exe
useautoplay=1
[Comment]
brand=suck

バックドア活動

ワームは、ランダムにポートを開き、不正リモートユーザが感染コンピュータ上にアクセスするのを可能にします。接続されると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ上でコマンドを実行します。

ワームは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • launch TCP and UDP flood
  • propagate itself via peer-to-peer networks
  • propagate itself via removable drives
  • propagate via MSN messenger by sending messages containing a link where a copy of itself may be downloaded
  • retrieve Firefox and Internet Explorer passwords

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}h1Z.slindrio.com
  • {BLOCKED}0per.nertina.com
  • {BLOCKED}37.anjlia.com

ワームは、特定のリンクからダウンロードされたファイルとしてコンピュータに侵入します。このリンクは、インスタントメッセンジャ「MSNメッセンジャー」を介して送信されたメッセージに含まれているものです。

ワームは、以下のピアツーピア(P2P)ネットワークを介してコンピュータに侵入します。

  • Ares
  • BearShare
  • DC++
  • eMule
  • iMesh
  • Kazaa
  • Limewire
  • Shareaza


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.237.00
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年6月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = "%System Root%\RECYCLER\{SID}\hod.exe"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\RECYCLER\{SID}

手順 5

「WORM_PALEVO.SMEJ」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
 {AutoRun}
;{garbage characters}
[autORUN]
;open=setup.exe
;icon=setup.exe,0
shelLexEcute=.\RECYCLER\SEtUp.exe
icon=%wIndIr%\sYstEm32\ShElL32.DlL,4
action=Open folder to view files
;shell\op en ;shell\opeN ;shell\openn
Shell\Open\Command=REcYCLER\\\\\\SEtUp.exe
;shell\ex p lor ;\sshell\ploreX
Shell\eXpLorE\Command=RECyCLER\\\SEtUp.exe
useautoplay=1
[Comment]
brand=suck

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.SMEJ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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