WORM_OTORUN.HZR
2012年10月8日
解析者: Michael Cabel

- マルウェアタイプ: ワーム
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。
インストール
ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System Root%\RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886\SysBsm.exe
(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
ワームは、以下のフォルダを作成します。
- %System Root%\RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886
(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
ワームは、以下のプロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。
他のシステム変更
ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{67KLN5J0-4OPM-00WE-AAX5-77EF1D187563}
StubPath = %System Root%\RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886\SysBsm.exe
感染活動
ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。
ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。
上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。
[AutoRun]
open=RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886\SysBsm.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886\SysBsm.exe
shell\open\default=1
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Windowsをセーフモードで再起動します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
セーフモードでの起動:
• Windows 2000 の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows XP の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
• Windows Server 2003 の場合
- コンピュータを起動させます。
- 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
- 「Windows 拡張オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。
手順 3
このレジストリ値を削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{67KLN5J0-4OPM-00WE-AAX5-77EF1D187563}
- StubPath = %System Root%\RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886\SysBsm.exe
このマルウェアが追加したレジストリ値の削除:
- 「レジストリエディタ」を起動します。
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、"regedit" と入力し、[OK]をクリックします。
※"regedit" は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。 - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Active Setup>Installed Components>{67KLN5J0-4OPM-00WE-AAX5-77EF1D187563} - 右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
StubPath = %System Root%\RESTORE>k-1-3542-4232123213-7676767-8888886>SysBsm.exe - 「レジストリエディタ」を閉じます。
手順 4
「WORM_OTORUN.HZR」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
[AutoRun]
open=RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886\SysBsm.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886\SysBsm.exe
shell\open\default=1
作成された AUTORUN.INF の検索および削除:
- [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
註:Windowsのバージョンによって異なります。 - [ファイル名のすべてまたは一部]に以下を入力してください。
AUTORUN.INF - [探す場所]の一覧から該当ドライブを選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、ファイルを選択し、メモ帳などテキストエディタを用いて開いてください。
- 以下の文字列が存在するか確認してください。
[AutoRun]
open=RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886\SysBsm.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shell\open=Open
shell\open\command=RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886\SysBsm.exe
shell\open\default=1
- この文字列が存在する場合はファイルを削除してください。
- 他のリムーバブルドライブ内の残りの AUTORUN.INF についても、この手順3.)から6.)を繰り返してください。
- [検索結果]画面を閉じてください。
手順 5
以下のフォルダを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %System Root%\RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886
マルウェアのフォルダの削除:
- [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
註:Windowsのバージョンによって異なります。 - [ファイル名のすべてまたは一部]に以下を入力してください。
%System Root%\RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETEを押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
- 残りのフォルダに対して、このマルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順2.)から4.)を繰り返してください。
%System Root%\RESTORE\k-1-3542-4232123213-7676767-8888886
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_OTORUN.HZR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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