
WORM_KOLAB.DU
Virus:Win32/Sality.AM (Microsoft); BackDoor-EGK (McAfee); Trojan.Gen.2 (Symantec); Net-Worm.Win32.Kolab.eue (Kaspersky); Trojan.Win32.Buzus.bzaz (v) (Sunbelt); Win32/Sality.V (AVG)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

- マルウェアタイプ: ワーム
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
ワームは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
詳細
侵入方法
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0396949830-9885562185-826965910-3701\f1.exe
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
ワームは、以下のフォルダを作成します。
- %System Root%\RECYCLER
- %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0396949830-9885562185-826965910-3701
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
自動実行方法
ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0396949830-9885562185-826965910-3701\f1.exe"
他のシステム変更
ワームは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
ワームは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
UacDisableNotify = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
AntiVirusOverride = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
AntiVirusDisableNotify = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
FirewallDisableNotify = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
FirewallOverride = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
UpdatesDisableNotify = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
UacDisableNotify = "1"
ワームは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "2"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
AntiVirusOverride = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
AntiVirusDisableNotify = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
FirewallDisableNotify = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
FirewallOverride = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
UpdatesDisableNotify = "1"
ワームは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
system
DisableTaskMgr = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
system
DisableRegistryTools = "1"
作成活動
ワームは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0396949830-9885562185-826965910-3701\Desktop.ini
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_KOLAB.DU」として検出されたファイルを確認し削除します。
手順 3
レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。
手順 4
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies
- system
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- Svc
手順 5
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- Taskman = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0396949830-9885562185-826965910-3701\f1.exe"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- UacDisableNotify = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
- AntiVirusOverride = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
- AntiVirusDisableNotify = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
- FirewallDisableNotify = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
- FirewallOverride = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
- UpdatesDisableNotify = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
- UacDisableNotify = "1"
手順 6
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: Hidden = "2"
To: Hidden = ""2""
- From: Hidden = "2"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- AntiVirusOverride = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- AntiVirusDisableNotify = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- FirewallDisableNotify = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- FirewallOverride = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- UpdatesDisableNotify = "1"
手順 7
以下のファイルを検索し削除します。
- %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0396949830-9885562185-826965910-3701\Desktop.ini
手順 8
以下のフォルダを検索し削除します。
- %System Root%\RECYCLER
- %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-0396949830-9885562185-826965910-3701
手順 9
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_KOLAB.DU」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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