WORM_HANCITOR.YYSVF 2016年8月5日
解析者: Byron Jon Gelera
マルウェアタイプ: ワーム 破壊活動の有無: なし 暗号化: なし 感染報告の有無: はい ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
ワームは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。
ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ワームは、実行後、自身を削除します。
侵入方法
ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
ワームは、以下のファイルを作成します。
{Removable Drive Letter}:\{Shortcut files with the filename of every folder in the removable drive}The malware creates these shortcut files in order to trick the user due to its folder icon and legit filenames. The target path of these shortcuts is set to: %System%\cmd.exe /C ""$RECYCLE.BIN.{GUID}\{GUID}.{pif/cmd}" && explorer "{GUID folder name - where the original files are stored}"" (註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)
ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。
iexplore.exe - for Windows 7 explorer.exe svchost.exe - for Windows XP 感染活動
ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。
{Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID} -> set attributes to Hidden ワームは、以下のドライブ内に自身のコピーを作成します。
{Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID}\{GUID}.{pif/cmd} -> Sets attribute to Hidden Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更
ワームは、IEのゾーン設定を変更します。
その他
ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
http://{BLOCKED}lethat.com/h/gate.php http://{BLOCKED}hestont.ru/h/gate.php http://{BLOCKED}sitont.ru/h/gate.php ワームは、実行後、自身を削除します。
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは 、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効 にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
以下のファイルを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
{Removable Drive Letter}:\{Shortcut files with the filename of every folder in the removable drive} マルウェアのコンポーネントファイルの削除 :
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。 [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。 {Removable Drive Letter}:\{Shortcut files with the filename of every folder in the removable drive} [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から4 .)を繰り返してください。
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: Windowsエクスプローラ画面を開きます。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合: 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。 [コンピューターの検索]に、以下を入力します。 {Removable Drive Letter}:\{Shortcut files with the filename of every folder in the removable drive} ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から4 .)を繰り返してください。 註: Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイト をご確認ください。 手順 4
以下のフォルダを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
{Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID} このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除:
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。 [ファイル名のすべてまたは一部]に、以下のフォルダ名を入力してください。 {Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID} [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 4.)を繰り返してください。 {Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID} 註: ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: Windowsエクスプローラ画面を開きます。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:画面の左隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。 [コンピューターの検索]に、以下を入力します。 {Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID} 検索が終了したら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 3.)を繰り返してください。 {Removable Drive Letter}:\$RECYCLE.BIN.{GUID} 註: Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイト をご確認ください。 手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_HANCITOR.YYSVF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 6
Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定を修正します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定の修正:
起動中ブラウザのウインドウをすべて閉じてください。 [コントロール パネル]を開きます。 Windows 2000 の場合 [スタート]-[設定]-[コントロールパネル]をクリックします。 Windows XP、Server 2003、Vista および 7 の場合 [スタート]-[コントロールパネル]をクリックします。 [インターネットオプション]をダブルクリックします。 [インターネットのプロパティ]画面で[セキュリティ]タブをクリックします。 [インターネット]、[イントラネット]、[信頼済みサイト]、[制限付きサイト]の各Webコンテンツゾーンで、[既定のレベル]をクリックし、[このゾーンのセキュリティのレベル]を既定の設定にします。 [OK]をクリックします。 ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください