Trend Micro Security

WORM_GAMARUE.I

2012年10月9日
 解析者: Mark Joseph Manahan   
 別名:

Worm:Win32/Gamarue.F (Microsoft), a variant of Win32/Injector.UAE trojan (Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワーム マルウェアは、自身（コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ワーム ）を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 94,208 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年7月13日

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • {All User's Profile}\Local Settings\Temp\ms{random characters}.{extension name}

ワームは、以下の不正なファイルまたはコンポーネントを追加します。

  • %User Startup%\A{random number}.exe
  • %User Profile%\Application Data\svchost
  • %User Profile%\Application Data\A{random number}.exe
  • %User Temp%\{random filename}.exe

(註： %User Startup%フォルダは、通常、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\＜ユーザ名＞\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\＜ユーザ名＞\Start Menu\Programs\Startup"、Windows 2000、XP、Server 2003の場合、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞\Start Menu\Programs\Startup " です。. %User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞" です。. %User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\＜ユーザー名＞\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\＜ユーザー名＞\Local Settings\TEMP" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
{random number} = "{All User's Profile}\Local Settings\Temp\ms{random characters}.{random extension}"

ワームは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
svchost = "%User Profile%\Application Data\svchost"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
A{random number} = "%User Profile%\Application Data\A{random number}.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnceEx
A{random number} = "%User Profile%\Application Data\A{random number}.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
A{random number} = "%User Profile%\Application Data\A{random number}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
reallllllllllybro = "%User Profile%\Application Data\svchost"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • svchost

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.124.115

ワーム は、自身（コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ワーム ）を削除します。

ワームは、作成する自身のコピーに以下のいずれかの拡張子名を利用します。

  • bat
  • cmd
  • com
  • exe
  • pif
  • scr

ワームは、フォルダ "＜ドライブレター＞:\" からフォルダ "＜ドライブレター＞:\＜ユーザ名＞-reallllllllllybro" へファイルを移動します。ワームは、移動したファイルの属性を「隠しファイル」へ変更し、ファイルが削除されたかのように装います。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.292.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年7月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.293.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年7月30日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_GAMARUE.I」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • reallllllllllybro = "%User Profile%\Application Data\svchost"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • svchost = "%User Profile%\Application Data\svchost"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • A{random number} = %User Profile%\Application Data\A{random number}.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • A{random number} = %User Profile%\Application Data\A{random number}.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnceEx
    • A{random number} = %User Profile%\Application Data\A{random number}.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\Run
    • {random number} = "{All User's Profile}\Local Settings\Temp\ms{random characters}.{random extension}"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註：このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {driver letter}:\{user name}-reallllllllllybro

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Startup%\A{random number}.exe
  • %User Profile%\Application Data\svchost
  • %User Profile%\Application Data\A{random number}.exe
  • %User Temp%\{random filename}.exe

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_GAMARUE.I」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

註：手順 5を行う前に、以下の手順を行ってください。

  • 以下の手順で隠しファイルを表示するように設定してください。
  1. 「コマンドプロンプト」を起動します。
  2. [スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト]を選択します。
  3. すべてのリムーバブルドライブのために、以下のコマンドを入力します。

    attrib -h {drive letter}:\*.* /s /d



    以下のコマンドを入力し、「コマンドプロンプト」を閉じます。

    exit

  • このワームが移動したファイルを復元します。
  1. このマルウェアによって移動されたファイルを復元します。フォルダ "＜ドライブレター＞:\＜ユーザ名＞-reallllllllllybro" を開き、ファイルをコピーします。
  2. フォルダ "＜ドライブレター＞:\＜ユーザ名＞-reallllllllllybro" でコピーしたファイルを、フォルダ "＜ドライブレター＞" へ移動します。

このマルウェアによって作成された以下のフォルダ内のファイルがすべて復元、コピーされた後、手順 5でこのフォルダを削除します。

  • ＜ドライブレター＞:\＜ユーザ名＞-reallllllllllybro


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