Trend Micro Security

WORM_AUTORUN.HFI

2012年12月10日
 解析者: Roland Marco Dela Paz   

 別名:

Worm:Win32/Verst.A (Microsoft); Worm.Win32.AutoRun.hkk (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 1,849,344 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年2月13日

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\srtserv\sdata.dll - also detected as WORM_AUTORUN.HFI

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\srtserv\set.dat
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\srtserv\task.dat

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\srtserv\{malware filename}.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %Current%\{malware filename}
  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\srtserv

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
srtserv = %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\srtserv\{malware filename}.exe

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\MSrtn
value1 = {malware filename}.exe

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\MSrtn
value2 = {HEX Value}

ワームは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\SafeBoot

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {malware filename}.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
Open={malware filename}.exe -flash
Icon=%system%\shell32.dll,4
UseAutoPlay=1
Action=Îòêðûòü ïàïêó äëÿ ïðîñìîòðà ôàéëîâ
shell\open\Command={malware filename}.exe -flash
shell\open\Default=1
shell\explore\Command={malware filename}.exe -flash

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}a.ru/data/setx.txt
  • http://{BLOCKED}a0.110mb.com/setx.txt
  • http://{BLOCKED}44.{BLOCKED}ting.com/setx.txt
  • http://{BLOCKED}5f.{BLOCKED}e.net/setx.txt
  • http://{BLOCKED}9.{BLOCKED}i.com/setx.txt
  • http://{BLOCKED}5.{BLOCKED}e.com/setx.txt
  • http://{BLOCKED}8d.{BLOCKED}8.ru/setx.txt

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.774.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年2月13日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_AUTORUN.HFI」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • MSrtn

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • srtserv = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\srtserv\{malware filename}.exe"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%Current%\{malware filename}
%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\srtserv

手順 6

「WORM_AUTORUN.HFI」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[AutoRun]
Open={malware filename}.exe -flash
Icon=%system%\shell32.dll,4
UseAutoPlay=1
Action=Îòêðûòü ïàïêó äëÿ ïðîñìîòðà ôàéëîâ
shell\open\Command={malware filename}.exe -flash
shell\open\Default=1
shell\explore\Command={malware filename}.exe -flash

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_AUTORUN.HFI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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