TSPY_PASSTEAL.A

 危険度:

 感染確認数:

 システムへの影響:

 情報漏えい:

• マルウェアタイプ: スパイウェア
• 破壊活動の有無: なし
• 暗号化: はい
• 感染報告の有無: はい

  概要

トレンドマイクロは、このスパイウェアをNoteworthy（要注意）に分類しました。

スパイウェアは、Webブラウザ上に保存されている情報を収集するパスワード復元ツールを含んでいることが確認されました。

関連する情報については、以下の記事を参照してください。

• HTTPS, SSL No Match for PASSTEAL Malware

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

• %User Temp%\{random}.exe (also detected as TSPY_PASSTEAL.A)
• %User Temp%\cvtres.exe
• %System Root%\DOCUMENTS
• %User Profile%\Application Data\{computer name}.txt (stolen credentials)

(註：%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\＜ユーザー名＞\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Local\Temp" です。. %System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\＜ユーザ名＞" です。)

情報の送信先

スパイウェアは、以下のFTPサイトにファイルをアップロードします。

• ftp://{BLOCKED}.{BLOCKED}.67.232

その他

スパイウェアは、Webブラウザ「Firefox」上に保存されているユーザ名やパスワードを収集します。

スパイウェアが作成する以下のファイルは、このスパイウェアとして検出されます。

• %User Temp%\＜ランダム＞.exe

スパイウェアが作成する以下のファイルには、収集した認証情報が保存されます。

• %User Profile%\Application Data\＜コンピュータ名＞.txt

  対応方法

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

• %User Temp%\cvtres.exe
• %System Root%\DOCUMENTS
• %User Profile%\Application Data\{computer name}.txt

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_PASSTEAL.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。