
TSPY_FAREIT.YYSVP
Win32/PSW.Fareit.A trojan (NOD32), Trojan-PSW.Win32.Fareit.byfy (Kaspersky)
Windows

- マルウェアタイプ: スパイウェア
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
- http://{BLOCKED}g.ru/img/pm1.exe
- http://{BLOCKED}c.ru/forum_icons/pm1.exe
- http://{BLOCKED}arg.ru/files/pm1.exe
他のシステム変更
スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
HWID = "{GUID}"
HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
Client Hash = "{random values}"
情報漏えい
スパイウェアは、コンピュータ内に以下のFTPクライアントまたはファイルマネージャのアカウント情報が保存されている場合、これらのアカウント情報を収集します。
- CuteFTP 6 Home
- CuteFTP 6 Professional
- CuteFTP 7 Home
- CuteFTP 7 Professional
- CuteFTP 8 Home
- CuteFTP 8 Professional
- CuteFTP 9
- CuteFTP
- CuteFTP Pro
- CuteFTP Lite
- FlashFXP
- FileZilla
- COREFTP
- SecureFX
- WinSCP
- GHISLER Windows Commander
- GHISLER Total Commander
スパイウェアは、上述のFTPクライアントおよびファイルマネージャのいずれかから、以下のアカウント情報を収集します。
- Username
- Password
- Host Name
- Host Address
- Server Type
- Server Name
- Server Port
- Install Directories
- Data Directories
スパイウェアは、保存されている以下のEメール認証情報を収集します。
- Windows Live Mail
- IncrediMail
- Outlook
- Thunderbird
スパイウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。
- Opera
- Firefox
- Internet Explorer
- Chrome
- Chromium
- ChromePlus
その他
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- http://{BLOCKED}rmyrol.com/zapoy/gate.php
ip: {BLOCKED}.{BLOCKED}.23.247:80
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
- HWID = "{GUID}"
- HWID = "{GUID}"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
- Client Hash = "{random values}"
- Client Hash = "{random values}"
手順 5
「TSPY_FAREIT.YYSVP」として検出されたファイルを検索し削除します。
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_FAREIT.YYSVP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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