
TSPY_BANKER.SHP
TrojanSpy:Win32/Banker (Microsoft); PWS-Banker (McAfee); Infostealer.Bancos (Symantec); PAK:PE_Patch.PECompact, PAK:PecBundle, PAK:PECompact, Trojan-Banker.Win32.Banker.fsd (Kaspersky); Trojan.7 (Sunbelt); Trojan.Generic.72461 (FSecure)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

- マルウェアタイプ: スパイウェア
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %User Profile%\Inicializar\smss.exe
- %Windows%\smss.exe
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。. %Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)
自動実行方法
スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
smss = "%Windows%\smss.exe"
他のシステム変更
スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\gb
スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\gb
Impersonate = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\gb
Asynchronous = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\gb
Dllname = "gbh.dll"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\gb
Startup = "WlxEventLogon"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\gb
Logon = "WlxEventLogon"
作成活動
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System%\gbh.dll
- %Windows%\4-12-2012_3-08-31_AM_WILBERT-776F828_1024x768.txt
- %System Root%\pagefile.ntl
- %Common Startup%\smss.exe
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。. %Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。. %System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %Common Startup%フォルダは、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\All Users\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\All Users\プログラム\スタートアップ"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ" です。)
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify
- gb
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- smss = "%Windows%\smss.exe"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify\gb
- Impersonate = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify\gb
- Asynchronous = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify\gb
- Dllname = "gbh.dll"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify\gb
- Startup = "WlxEventLogon"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify\gb
- Logon = "WlxEventLogon"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %System%\gbh.dll
- %Windows%\4-12-2012_3-08-31_AM_WILBERT-776F828_1024x768.txt
- %System Root%\pagefile.ntl
- %Common Startup%\smss.exe
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_BANKER.SHP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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