
TrojanSpy.Win32.INFOSTEAL.ERG
W32/Agent.PMR!tr(FORTINET)
Windows

- マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Program Files%\Google\Chrome\Application\winhttp.dll <- copy of %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{random}\ChromeX86.dat or %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{random}\ChromeX64.dat
- %User Temp%\{Random number}.dat <- copies of "\Google\Chrome\User Data\Default\Cookies", "\Google\Chrome\User Data\Default\Login Data", "\Google\Chrome\User Data\Profile 1\Login Data"
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- yesterday
他のシステム変更
スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Uninstall\
telezilla
telezilla = "乕"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Uninstall\
Ebayssistant 1.0
Database = "{Malware path}\{Malware Filename}.exe"
ダウンロード活動
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。
- http://www.{BLOCKED}caddress.com/D/ChromeX64.dat -> 64bit Operating System
- http://www.{BLOCKED}caddress.com/D/ChromeX86.dat -> 32bit Operating System
スパイウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{random}\ChromeX86.dat <- for 32-bit Operating System
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{random}\ChromeX64.dat <- for 64-bit Operating System
情報漏えい
スパイウェアは、以下の情報を収集します。
- System Information (Machine Name, Operating System)
- Browsers
- User Domain
- User Profile
- Facebook Account Credentials
- Access token
- Businees ID
- Account ID
- Credit Card Details
- Paypal Details
情報収集
スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。
- http://www.{BLOCKED}caddress.com/index.php
- http://www.{BLOCKED}caddress.com/index.php/Index/installresult
<補足>
インストール
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Program Files%\Google\Chrome\Application\winhttp.dll ← %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{ランダム}\ChromeX86.dat または %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{ランダム}\ChromeX64.dat のコピー
- %User Temp%\{乱数}.dat ← "\Google\Chrome\User Data\Default\Cookies", "\Google\Chrome\User Data\Default\Login Data", "\Google\Chrome\User Data\Profile 1\Login Data" のコピー
ダウンロード活動
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。
- http://www.{BLOCKED}caddress.com/D/ChromeX64.dat → 64bit オペレーティングシステム(OS)
- http://www.{BLOCKED}caddress.com/D/ChromeX86.dat → 32bit オペレーティングシステム(OS)
スパイウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{random}\ChromeX86.dat ← 32-bit オペレーティングシステム(OS)の場合
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{random}\ChromeX64.dat ← 64-bit オペレーティングシステム(OS)の場合
情報漏えい
スパイウェアは、以下の情報を収集します。
- システム情報 (コンピュータ名、OS)
- ブラウザ
- ユーザドメイン
- ユーザプロファイル
- Facebookアカウントの認証情報
- アクセストークン
- ビジネスID
- アカウントID
- クレジットカードの詳細
- Paypalの詳細
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\telezilla
- telezilla = "乕"
- telezilla = "乕"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\Ebayssistant 1.0
- Database = "{Malware path}\{Malware Filename}.exe"
- Database = "{Malware path}\{Malware Filename}.exe"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{random}\ChromeX86.dat
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\{random}\ChromeX64.dat
- %Program Files%\Google\Chrome\Application\winhttp.dll
- %User Temp%\{Random number}.dat
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.INFOSTEAL.ERG」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください