
Trojan.Win32.TILDEB.A
Trojan.Win32.Shadowbrokers.bd (Kaspersky); Trojan.Win32.S.ShadowBrokers.57344 (ViRobot)
Windows

- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、ハッカー集団「Shadow Brokers」が公開したハッキングツールおよび攻撃コード(エクスプロイトコード)の一部で、脆弱性攻撃に成功した後に送り込む実行可能ファイルの検出名です。Windows NT 4.0 OSおよびMicrosoft Exchange Serverといった比較的古い環境を攻撃対象としているにも関わらず実効力を持つことが確認されています。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- nowMutex
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- マルウェアは、以下のコマンド&コントロール(C&C)サーバに接続します。
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.55.211:25
- マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- 0x20 - サーバからデータをダウンロードし、mailslotの作成
- 0x300 - 各プロセスにコードの挿入
- 0x380 - Microsoft Exchageのレジストリの設定
- 0x400 - ファイルとフォルダのリストの入手
- 0x401 - ファイルをサーバにアップロード
- 0x403 - ファイルの削除
- 0x500 - 接続の確認
- 0x1000 - プロセスの終了
- フォーマット文字列メッセージ
- 0x201
- 0x202
- 0x203
- 0x204
- 0x206 または 0x207
- 0x280
- 0x281
- >= 0x285
- 0x290、0x291 または 0x292
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
「Trojan.Win32.TILDEB.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.Win32.TILDEB.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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