TROJ_PIDIEF.SMXY

2013年5月20日
 解析者: Rika Joi Gregorio   
 更新者 : Adrianne Chester Camat

 別名:

Exploit:Win32/Pdfjsc.AGF(Microsoft), PDF:Exploit.PDF-JS.UX(Bitdefender), JS/Exploit.Pdfka.QCR trojan(Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 Eメール経由による侵入

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、2013年5月に発生した、米スーパーマーケットチェーン「Walmart」の顧客を対象とした不正なスパムメールによる攻撃に関連していました。マルウェアは、特定の脆弱性を利用して、不正活動が展開される原因となるマルウェアを感染コンピュータ上にダウンロードし、実行します。

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PDF
メモリ常駐 はい
発見日 2013年2月13日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.169.204/57b1bcef1c6bf783f98ccc1f684b7543/57b1bcef1c6bf783f98ccc1f684b7543/q.php?apzxy=1o:1f:1o:1m:31&jawnyeh=1g:1n:32:33:1n:1n:1n:2v:31:1o&khppmnx=1h&zbigrn=xntcs&fdiprc=coyhlfog

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。これにより、不正ファイルがダウンロードされます。

この脆弱性が利用されると、マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、他の不正なファイルをダウンロードします。

  • ip-217-137.{BLOCKED}ub.biz

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\wpbt0.dll

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.724.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年2月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.725.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年2月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\wpbto.dll

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_PIDIEF.SMXY」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。

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