TROJ_PIDIEF.GUD

2013年11月28日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   

 別名:

EXP/Pidief.skd (AntiVir), Exploit:JS/Aetolbut.A (Microsoft), Trojan.Pidief (Symantec),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、Windows XPまたはWindows Server 2003 に存在するゼロデイ脆弱性を利用します。

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。


  詳細

ファイルサイズ 177,511 bytes
タイプ PDF
発見日 2013年10月16日
ペイロード ファイルの作成, ファイルの実行

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %User Temp%\A9R{random}.tmp - damaged PDF file

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random one-character}.tmp - detected as BKDR_TAVDIG.GUD

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルを作成します。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

その他

マルウェアが作成する以下の無害なファイルは、破損したPDFです。

  • %User Temp%\A9R<ランダム>.tmp

マルウェアが作成する以下のファイルは、「BKDR_TAVDIG.GUD」として検出されます。

  • %User Temp%\<ランダムな1文字>.tmp

マルウェアは、作成したPDFファイルを実行し、マルウェアが無害なPDFファイルであるように装います。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.344.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年10月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.345.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年10月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_PIDIEF.GUD」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\A9R{random}.tmp
  • %User Temp%\{random one-character}.tmp

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_PIDIEF.GUD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。

註:

日本語情報はこちら:

また、ベンダが公開した推奨される対応については、以下のリンクを参照してください。


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