Trend Micro Security

TROJ_PDFJSC.ADR

2012年10月9日
 解析者: Kathleen Notario   

 別名:

Exploit:Win32/Pdfjsc.RF (Microsoft); PDF:Clicker.Exploit.E (Fsecure); Troj/PDFJs-VV (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 16,463 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年4月2日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。これにより、不正ファイルがダウンロードされます。

  • Adobe Acrobat collab.collectEmailInfo Buffer Overflow
  • Adobe Acrobat collab.getIcon Buffer Overflow
  • Adobe Acrobat util.printf Buffer Overflow
  • Adobe Reader media.newPlayer Exploit

この脆弱性が利用されると、マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、他の不正なファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.101.44/q.php?f=44c23&e=3

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\wpbt0.dll

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

セキュリティ対策の面からも以下の説明を参照し、脆弱性を修正してください。

  • http://about-threats.trendmicro.com/vulnerability.aspx?language=us&name=Adobe%20Reader%20CollectEmailInfo%20Vulnerability
  • http://about-threats.trendmicro.com/vulnerability.aspx?language=us&name=Adobe%20Acrobat%20and%20Reader%20Collab%20'getIcon()'%20JavaScript%20Method%20Remote%20Code%20Execution%20Vulnerability
  • http://about-threats.trendmicro.com/vulnerability.aspx?language=us&name=Adobe%20Reader%20And%20Acrobat%20util.printf%20Stack%20Buffer%20Overflow
  • http://about-threats.trendmicro.com/vulnerability.aspx?language=us&name=Adobe%20Reader%20and%20Acrobat%20'newplayer()'%20JavaScript%20Method%20Remote%20Code%20Execution%20Vulnerability


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.882.12
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年4月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.883.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年4月3日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\wpbt0.dll

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_PDFJSC.ADR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 4

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。  

  • http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb08-13.html
  • http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb09-04.html
  • http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb08-19.html
  • http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb10-02.html


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