
TROJ_OBFUSCA.DCB
Trojan:Win32/Tracur.Q (Microsoft); Generic Downloader.gu (McAfee); Trojan.Gen (Symantec); Trojan.Win32.Obfuscated.alrp (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Gen:Variant.Kazy.26487 (FSecure)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System%\pidgen32.exe
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)
自動実行方法
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとマルウェアが自動実行されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{57BEEE44-EE22-E631-FB0D-11C618C211B0}
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{57BEEE44-EE22-E631-FB0D-11C618C211B0}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{57BEEE44-EE22-E631-FB0D-11C618C211B0}\
InProcServer32
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\DomainProfile\AuthorizedApplications\
List
%System%\pidgen32.exe = "%System%\pidgen32.exe:*:Enabled:Windows Update Service"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%System%\pidgen32.exe = "%System%\pidgen32.exe:*:Enabled:Windows Update Service"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
f0bdff95 = "{random values}"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
LoadAppInit_DLLs = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{57BEEE44-EE22-E631-FB0D-11C618C211B0}\InProcServer32
ThreadingModel = "Apartment"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{57BEEE44-EE22-E631-FB0D-11C618C211B0}
NoExplorer = "1"
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
AppInit_Dlls = "%System%\strmfilt32.dll"
マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\{B6FB50C5-70BB-4b1e-97E7-64B307776E8A}
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System%\avtapi32.dll
- %System%\strmfilt32.dll
- %System%\020000004d8102a01270P.manifest
- %System%\020000004d8102a01270C.manifest
- %System%\020000004d8102a01270O.manifest
- %System%\020000004d8102a01270S.manifest
- %System%\msprivs32.exe
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)
その他
マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- http://{BLOCKED}.153.48/{random path}
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
- {57BEEE44-EE22-E631-FB0D-11C618C211B0}
- In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{57BEEE44-EE22-E631-FB0D-11C618C211B0}
- InProcServer32
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\DomainProfile\AuthorizedApplications\List
- %System%\pidgen32.exe = "%System%\pidgen32.exe:*:Enabled:Windows Update Service"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
- %System%\pidgen32.exe = "%System%\pidgen32.exe:*:Enabled:Windows Update Service"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
- f0bdff95 = "{random values}"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
- LoadAppInit_DLLs = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{57BEEE44-EE22-E631-FB0D-11C618C211B0}\InProcServer32
- ThreadingModel = "Apartment"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects\{57BEEE44-EE22-E631-FB0D-11C618C211B0}
- NoExplorer = "1"
手順 5
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
- AppInit_Dlls = "%System%\strmfilt32.dll"
手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
- %System%\avtapi32.dll
- %System%\strmfilt32.dll
- %System%\020000004d8102a01270P.manifest
- %System%\020000004d8102a01270C.manifest
- %System%\020000004d8102a01270O.manifest
- %System%\020000004d8102a01270S.manifest
- %System%\msprivs32.exe
手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_OBFUSCA.DCB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 8
以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。
※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
- {B6FB50C5-70BB-4b1e-97E7-64B307776E8A}
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