
TROJ_MDROP.SBPAB
Exploit:MacOS_X/MS09-027.A (Microsoft); Exploit.MSWord.CVE-2009-0563.a (Kaspersky)
Mac OS X

- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、作成されたファイルを実行します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。
- /tmp/file.doc
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- /tmp/launch-hs - a script that loads /tmp/launch-hse and /tmp/file.doc
- /tmp/launch-hse - detected by Trend Micro as OSX_SABPAB.A
マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルを作成します。
マルウェアは、作成されたファイルを実行します。
その他
脆弱性が利用されると、マルウェアは、無害な文書ファイル "/tmp/file.doc" を開き、自身の不正活動を隠ぺいします。
マルウェアは、Microsoftの文書ファイル(拡張子DOC)です。感染コンピュータのオペレーティングシステム(OS)がWindowsの場合、マルウェアは、不正活動を展開しません。しかし、感染コンピュータのOSがMac OS Xであった場合、マルウェアは、不正活動を展開します。
マルウェアが作成する以下のファイルは、ファイル "/tmp/launch-hse" および "/tmp/file.doc" を実行するスクリプトファイルです。
- /tmp/launch-hs
マルウェアが作成する以下のファイルは、「OSX_SABPAB.A」として検出されます。
- /tmp/launch-hse
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
以下のファイルを検索し削除します。
- /tmp/launch-hs
- /tmp/file.doc
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_MDROP.SBPAB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 5
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
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