TROJ_MDLOAD.PGTY

2014年10月14日

 別名:

Win32/Exploit.CVE-2014-4114.A (ESET), Trojan.PPDropper (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード, Eメールを介したスパム活動

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、Windows OSに存在するゼロデイ脆弱性「CVE-2014-4114」(別名:Sandworm)を悪用してゼロデイ攻撃を実行します。この脆弱性は、Windows の「Object Linking and Embedding(OLE)」のプロパティの一部である “packager.dll” に存在します。マルウェアは脆弱性を利用した攻撃に成功すると、「INF_BLACKEN.A」をダウンロードします。「INF_BLACKEN.A」は、「BKDR_BLACKEN.A」として検出されるバックドア型不正プログラムをダウンロードし、実行します。

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ソフトウェア内の脆弱性を利用します。これにより、不正リモートユーザまたはマルウェア等は、感染したコンピュータにファイルをダウンロードすることが可能となります。

マルウェアは、特定のファイルの読み込み、および実行に利用されます。


  詳細

ファイルサイズ 108,917 bytes
タイプ Other
発見日 2014年10月14日
ペイロード ファイルの実行

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のソフトウェア内の脆弱性を利用します。これにより、不正リモートユーザまたはマルウェア等は、感染したコンピュータにファイルをダウンロードすることが可能となります。

  • CVE-2014-4114

その他

マルウェアは、以下のファイルの読み込み、および実行に利用されます。

  • \\{BLOCKED}.{BLOCKED}.85.122\public\slides.inf - detected as INF_BLACKEN.A
  • \\{BLOCKED}.{BLOCKED}.85.122\public\slide1.gif - detected as BKDR_BLACKEN.A

セキュリティ対策の面からも以下の説明をご参照ください。

<補足>
その他

マルウェアは、以下のファイルの読み込み、および実行に利用されます。

  • \\{BLOCKED}.{BLOCKED}.85.122\public\slides.inf - INF_BLACKEN.Aとして検出
  • \\{BLOCKED}.{BLOCKED}.85.122\public\slide1.gif - BKDR_BLACKEN.Aとして検出

セキュリティ対策の面からも以下の説明をご参照ください。

  • Windows OLE のリモートでコードが実行される脆弱性


      対応方法

    対応検索エンジン: 9.700
    初回 VSAPI パターンバージョン 11.210.05
    初回 VSAPI パターンリリース日 2014年10月14日
    VSAPI OPR パターンバージョン 11.211.00
    VSAPI OPR パターンリリース日 2014年10月14日

    手順 1

    Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    この「TROJ_MDLOAD.PGTY」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

      • INF_BLACKEN.A
      • BKDR_BLACKEN.A

    手順 3

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_MDLOAD.PGTY」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

    手順 4

    以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。  https://technet.microsoft.com/en-us/library/security/MS14-060


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