TROJ_KILLMBR.EE

2018年6月7日
 解析者: Wilbert Vidal   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: はい
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、2018年5月に南米で確認された、マスター・ブート・レコード(MBR)を上書きしてコンピュータを起動不能にする「KillDisk」の亜種です。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 5,410,816 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年5月28日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • C:\Users\{User Name}\AppData\Local\Temp\nsd6ACD.tmp\System.dll -> Deleted Afterwards

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • C:\Users\{User Name}\AppData\Local\Temp\nsd6ACD.tmp - Deleted Afterwards

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • C:\Users\{ユーザ名}\AppData\Local\Temp\nsd6ACD.tmp\System.dll → 後に削除される

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • C:\Users\{ユーザ名}\AppData\Local\Temp\nsd6ACD.tmp → 後に削除される

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • マスター・ブート・レコード(MBR)を消去する
    • 物理ドライブの一部をNULL値で上書きする
  • シャットダウンを実行する

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、特定のコンピュータで実行される必要があります。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.280.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年5月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.281.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年5月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • C:\Users\{User Name}\AppData\Local\Temp\nsd6ACD.tmp

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_KILLMBR.EE」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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