TROJ_AGENT.FZT

2012年11月30日

別名:

Backdoor:Win32/Agent (Microsoft); Generic.dv (McAfee); Backdoor.Trojan (Symantec); BehavesLike.Win32.Malware.ssc (mx-v) (Sunbelt); Backdoor.Agent.ACX (FSecure)

プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

危険度:

ダメージ度:

感染力:

感染確認数:

マルウェアタイプ: トロイの木馬型
破壊活動の有無: なし
暗号化:
感染報告の有無: はい

概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

詳細

ファイルサイズ 40,960 bytes

タイプ EXE

メモリ常駐はい

発見日 2012年11月30日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

%System%\svhost6.exe

(註：%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
SvcManager = "%System%\svhost6.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
SvcManager = "svhost6.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
CryptoSecure

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
CryptoSecure\RM

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
CryptoSecure
Name = "svhost6.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%System%\svhost6.exe = "%System%\svhost6.exe:*:Enabled:svhost6"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%System%\svhost6.exe = "%System%\svhost6.exe:*:Enabled:svhost6"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
CryptoSecure\RM
{malware path and file name} = "{malware path and file name}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
CryptoSecure
CurrentVersion = "23"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
CryptoSecure
Last Update = "2012/11/30 04:52:14"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
CryptoSecure
Next Update = "2012/12/01 04:52:14"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
CryptoSecure
Id = "8B89624022494CE293DC7DAE09D4DC5C"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
FirewallOverride = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
AntiVirusOverride = "1"

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

http://v5.{BLOCKED}supdate.microsoft.com/v5consumer/QyehIhd.inc
http://v5.{BLOCKED}supdate.microsoft.com/asg234/g124.php?{random characters}
http://{BLOCKED}.38.126/update/s.dat?v=35

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft
- CryptoSecure

In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\CryptoSecure
- RM

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- SvcManager = "%System%\svhost6.exe"

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- SvcManager = "svhost6.exe"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\CryptoSecure
- Name = "svhost6.exe"

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
- %System%\svhost6.exe = "%System%\svhost6.exe:*:Enabled:svhost6"

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
- %System%\svhost6.exe = "%System%\svhost6.exe:*:Enabled:svhost6"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\CryptoSecure\RM
- {malware path and file name} = "{malware path and file name}"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\CryptoSecure
- CurrentVersion = "23"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\CryptoSecure
- Last Update = "2012/11/30 04:52:14"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\CryptoSecure
- Next Update = "2012/12/01 04:52:14"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\CryptoSecure
- Id = "8B89624022494CE293DC7DAE09D4DC5C"

このマルウェアが追加したレジストリ値の削除：

「レジストリエディタ」を起動します。
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、[OK]をクリックします。
※regedit は半角英数字で入力する必要があります（大文字／小文字は区別されません）。
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Run
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
SvcManager = "%System%\svhost6.exe"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
SvcManager = "svhost6.exe"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>CryptoSecure
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Name = "svhost6.exe"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SYSTEM>ControlSet001>Services>SharedAccess>Parameters>FirewallPolicy>StandardProfile>AuthorizedApplications>List
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
%System%\svhost6.exe = "%System%\svhost6.exe:*:Enabled:svhost6"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SYSTEM>ControlSet002>Services>SharedAccess>Parameters>FirewallPolicy>StandardProfile>AuthorizedApplications>List
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
%System%\svhost6.exe = "%System%\svhost6.exe:*:Enabled:svhost6"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>CryptoSecure>RM
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
{malware path and file name} = "{malware path and file name}"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
CurrentVersion = "23"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Last Update = "2012/11/30 04:52:14"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Next Update = "2012/12/01 04:52:14"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Id = "8B89624022494CE293DC7DAE09D4DC5C"
「レジストリエディタ」を閉じます。

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- FirewallOverride = "1"

In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- AntiVirusOverride = "1"

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_AGENT.FZT」と検出したファイルの検索を実行してください。検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

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