Ransom.AESNI(Malwarebytes)
Windows
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
このマルウェアは、トレンドマイクロが2017年6月に確認した、身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)「SOREBRECT」の亜種です。ファイルを利用せず、コードインジェクション機能を備えています。このマルウェアに感染すると、ユーザは重要な文書やファイルを暗号化される可能性があります。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 マルウェアは、実行後、自身を削除します。
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。
ファイル感染
マルウェアは、以下の文字列を含むフォルダには感染しません。
その他
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
マルウェアは、wevtutil.exeコマンドを利用して、すべてのWindowsイベントログを消去します。
マルウェアは、以下の文字列を含むサービスを終了します。
マルウェアは、匿名通信システム「The Onion Router(Tor)」を利用して接続します。
マルウェアは、以下の情報を収集し、自身のサーバに報告します。
マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。
脅迫状には以下が含まれています。
手順 1
以下のファイルを検索し削除します。
手順 2
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 5
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_SOREBRECT.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。