RANSOM_PETYA.A

2016年3月25日
 解析者: Francis Xavier Antazo   

 別名:

Win32/Diskcoder.Petya.A (ESET); Trojan-Ransom.Win32.Petr.c (Kaspersky); Ransom.Petya (Malwarebytes);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

暗号化型ランサムウェア「PETYA」として知られるこのマルウェアは、システム起動時に身代金要求メッセージを表示しマスター・ブート・レコード(MBR)を上書きします。マルウェアは、また、自身の感染経路としてクラウドストレージサービス「Dropbox」を悪用します。マルウェアは、スパムメールや不正なWebサイトによって感染する他の暗号化型ランサムウェアの亜種から変異したものです。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 246784 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年3月24日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

このランサムウェアは、感染コンピュータのマスター・ブート・レコード(MBR)を上書きします。マルウェアは、マスター・ファイル・テーブル(MFT)を暗号化します。

マルウェアはコンピュータを再起動し、偽のチェックディスク(CHKDSK)を表示します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.426.09
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年3月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.427.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年3月26日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_PETYA.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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