RANSOM_JSRAA.D

2016年7月21日
 解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Ransom:JS/CryptoRaa.A (Microsoft), JS/Filecoder.RAA.E trojan (ESET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 Eメール経由による侵入

■ ランサムウェアファイル復号ツール公開

ランサムウェアの脅威が世界的に深刻になっている状況を受けて、ランサムウェアによって暗号化されたファイルの復号ツールをトレンドマイクロは公開しました。この復号ツールの使用方法や復号可能なファイルの条件などの制限事項については以下のダウンロードページを参照してください。

法人向けダウンロードURL:http://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP//1114224

個人向けダウンロードURL:https://esupport.trendmicro.com/support/vb/solution/ja-jp/1114210.aspx

また、トレンドマイクロでは、ランサムウェアの被害に遭われている法人・個人を対象に無料相談窓口も開設していますので、お困りの方は一度ご相談ください。

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

このランサムウェアは、Windows、特にInternet Explorer用に開発されたスクリプト言語、Jscriptで書かれています。このファミリの亜種は、.LNKファイルからダウンロードされコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

これは、トレンドマイクロの製品では、特定の不正活動を実行するファイルの検出名となります。


  詳細

ファイルサイズ 158,610 bytes
タイプ JS
発見日 2016年7月18日
ペイロード メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
(default) = "{malware path and filename}.js argument"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\RAA\Raa-fnl

HKEY_CURRENT_USER\RAA\Raa-DI

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\RAA\Raa-fnl
(Default) = "beenFinished"

HKEY_CURRENT_USER\RAA\Raa-DI
(Default) = "{victim ID}"

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\VSS

(Note: This is the Windows Volume Shadow Copy (VSS) Service)

その他

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .doc
  • .xls
  • .rtf
  • .pdf
  • .dbf
  • .jpg
  • .dwg
  • .cdr
  • .psd
  • .cd
  • .mdb
  • .png
  • .lcd
  • .zip
  • .rar
  • .locked
  • ~
  • $
  • csv

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %My Documents%\doc_attached_{5 random characters} - word document containing fake error message in Russian language
  • %Desktop%\!!!README!!!{random characters}.rtf - ransom note
  • {Drive}:\!!!README!!!{random characters}.rtf - ransom note

    (Note: %My Documents% is usually C:\Documents and Settings\{user name}\My Documents on Windows 2000, XP, and Server 2003, or C:\Users\{user name}\Documents on Windows Vista and 7.)

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

これは、トレンドマイクロの製品では、以下の検出名となります。

  • RAA ransomware

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %My Documents%\doc_attached_{5 random characters} - ロシア語の偽のエラーメッセージを含むMicrosoft Wordファイル
  • %Desktop%\!!!README!!!{random characters}.rtf – 脅迫状
  • {Drive}:\!!!README!!!{random characters}.rtf – 脅迫状

マルウェアは、すべてのドライブ内のファイルを暗号化し、拡張子“.locked”を追加します。

マルウェアは、以下の文字列を含むフォルダおよびディレクトリ内のファイルを暗号化しません。

  • WINDOWS
  • RECYCLER
  • Program Files
  • Program Files (x86)
  • Windows
  • Recycle.Bin
  • RECYCLE.BIN
  • Recycler
  • TEMP
  • APPDATA
  • AppData
  • Temp
  • ProgramData
  • Microsoft

マルウェアは、以下のURLに接続し、感染ユーザのIDを送信します。 http://{BLOCKED}lloworld.com/mars.php?id={victim ID} - RAA このランサムウェアは、ロシア語の偽のエラーメッセージを含む文書ファイルを開きます。このメッセージは、文書ファイルを開くのに新しいバージョンのMicrosoft Wordを要求します。

暗号化の後、マルウェアは、作成された脅迫状を開きます。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.660.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年7月18日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.661.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年7月19日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「RANSOM_JSRAA.D」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • (default) = "{malware path and filename}.js argument"

手順 6

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER
    • RAA

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %My Documents%\doc_attached_{5 random characters}
  • %Desktop%\!!!README!!!{random characters}.rtf
  • {Drive}:\!!!README!!!{random characters}.rtf

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_JSRAA.D」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

■ ランサムウェアファイル復号ツール公開

ランサムウェアの脅威が世界的に深刻になっている状況を受けて、ランサムウェアによって暗号化されたファイルの復号ツールをトレンドマイクロは公開しました。この復号ツールの使用方法や復号可能なファイルの条件などの制限事項については以下のダウンロードページを参照してください。

法人向けダウンロードURL:http://esupport.trendmicro.com/solution/ja-JP//1114224
個人向けダウンロードURL:https://esupport.trendmicro.com/support/vb/solution/ja-jp/1114210.aspx

また、トレンドマイクロでは、ランサムウェアの被害に遭われている法人・個人を対象に無料相談窓口も開設していますので、お困りの方は一度ご相談ください。


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