
RANSOM_EDGELOCKER.A
Ransom:Win32/Genasom (Microsoft)
Windows

- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
2016年12月下旬に検出されたこのマルウェアは、悪意あるルーチンの一部としてビットコイン(Bitcoin)の取引Webサイトに接続しているところを発見されました。このマルウェアの影響を受けるユーザは、重要な文書やファイルが暗号化されている可能性があります。これらは、データ損失を引き起こす原因となります。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
その他
マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。
- {file name}.{file extension}.edgel
<補足>
その他
マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。
- {ファイル名}.{ファイル拡張子}.edgel
マルウェアは、以下を実行します。
- マルウェアは、以下のURLに接続します。
http:// btc。{BLOCKED} r.io/api/v1/address/info/ {生成されたキー} は、生成されたキーをトランザクションハッシュとして使用するビットコイン(Bitcoin)のWeb取引サイトです。
注意:
マルウェアは、以下の場所に存在するファイルを暗号化します。
マルウェアは、ファイルの暗号化が完了すると、以下のメッセージボックスを脅迫状として表示します。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
「RANSOM_EDGELOCKER.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_EDGELOCKER.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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