
RANSOM_AESBAT.A
Windows

- マルウェアタイプ: 身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。
プロセスの終了
マルウェアは、感染コンピュータ上でプロセスが常駐されていることを確認した場合、以下のいずれかの文字列を含むプロセスまたはサービスを終了します。
- postgres.exe
- sqlwriter.exe
- sqlbrowser.exe
- sqlagent.exe
- sqlservr.exe
その他
マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。
- aescrypt.exe
- eraser1.exe
- eraser.dll
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
ランサムウェアの不正活動
マルウェアは、以下の文字列を含むファイルを暗号化します。
- .docx
- .doc
- .xlsx
- .xls
- .csv
- .txt
- .dcm
- .dicom
- .zip
- .rar
- .tgz
- .jpg
- .jpeg
- .avi
- .mp4
- .mpeg
- .ppt
- .pptx
- .cfg
- .db
- .accdb
- .mdb
- .fdb
- .xml
- .myd
- .dbf
- .sql
- .mdf
- .accdt
- .accdc
- .crt
- .p7b
- .cer
- .crt
- .pfx
- .p12
- .pem
- .bak
- .bkf
- .tsbak
- .sav
- .cat
- .abd
- .abf
- .cfx
- .prproj
マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。
- {Encrypted file path}\DECRYPT_INSTRUCTIONS.html
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「RANSOM_AESBAT.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- {Malware Path}\aescrypt.exe
- {Malware Path}\eraser1.exe
- {Malware Path}\eraser.dll
- {Encrypted file path}\DECRYPT_INSTRUCTIONS.html
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_AESBAT.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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