
PE_VIRUT.J-1
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

- マルウェアタイプ: ファイル感染型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
ウイルスは、標的とするファイルの特定の領域に自身のコードを上書きすることにより感染活動を実行します。 ウイルスは、ホストファイル内の未使用の領域に自身のコードを挿入することにより感染活動を実行します。 ウイルスは、標的とするホストファイルの末尾に自身のコードを追記することにより感染活動を実行します。
詳細
インストール
ウイルスは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- VtSect
ファイル感染
ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。
- .EXE
- .SCR
ウイルスは、標的とするファイルの特定の領域に自身のコードを上書きすることにより感染活動を実行します。
ウイルスは、ホストファイル内の未使用の領域に自身のコードを挿入することにより感染活動を実行します。
ウイルスは、標的とするホストファイルの末尾に自身のコードを追記することにより感染活動を実行します。
ウイルスは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルには感染しません。
- PSTO
- WC32
- WCUN
- WINC
バックドア活動
ウイルスは、以下のいずれかのIRCサーバに接続します。
- proxim.ircgalazy.pl
その他
ウイルスは、自身のコード内に以下の文字列を含みます。
- O noon of life! O time to celebrate!
- O summer garden!
- Relentlessly happy and expectatnt, standing: -
- Watching all day and night, for friends I wait:
- Where are you, friends? Come! It is time! It's late!
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
「PE_VIRUT.J-1」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_VIRUT.J-1」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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