JAVA_ADWIND.BG

2017年7月11日
 解析者: Byron Jon Gelera   

 別名:

Java/Adwind.B (PANDA); JV/Backdoor-Adwind.p (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

このマルウェアは、Windows、Mac OS X、Linux、Android など複数のOS で、Java がインストールされていれば感染可能なクロスプラットフォームの「Remote Access Tool(RAT)」です。このマルウェアは、認証情報の窃取、キー入力情報の記録・収集、写真やスクリーンショットの撮影、動画の記録・収集等の機能、そして得た情報を送出する機能を備えています。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 577,317 bytes
タイプ JAR
メモリ常駐 はい
発見日 2017年8月23日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %User Profile%\EqIVOOFKccE (Hidden Attribute)
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM
  • %Application Data%\Oracle

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\EqIVOOFKccE\nIVvzduITjt.GgmmPn (Hidden Attribute)

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\EqIVOOFKccE\ID.txt (Hidden Attribute)
  • %System%\test.txt
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM\ID.txt
  • %Application Data%\Oracle\{copies of files under Java Installation folder}

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
kZotXoFiRaA = "%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\EqIVOOFKccE\nIVvzduITjt.GgmmPn"

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}luize88.{BLOCKED}o.org

マルウェアは、以下の隠しファイル属性のフォルダを追加します。

  • %User Profile%\EqIVOOFKccE

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下の隠しファイル属性の自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\EqIVOOFKccE\nIVvzduITjt.GgmmPn

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\EqIVOOFKccE\ID.txt (隠しファイル属性)
  • %System%\test.txt
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM\ID.txt
  • %Application Data%\Oracle\<JAVAインストールフォルダ内のファイルのコピー>


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.630.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年8月31日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.631.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年9月1日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • kZotXoFiRaA = "%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\EqIVOOFKccE\nIVvzduITjt.GgmmPn"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\EqIVOOFKccE(Hidden Attribute)
  • %User Profile%\fUTkALeaTxM
  • %Application Data%\Oracle

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\test.txt

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「JAVA_ADWIND.BG」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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