
HACKTOOL.VBS.RAVEN.GB
Windows

- マルウェアタイプ: ハッキングツール
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
インストール
プログラムは、感染コンピュータのOSに応じて以下のファイルを作成します。
- %System%\norm{random 5 characters}.nls - contains login log and other error results
- %System%\perf{random 2 characters}{random 3 digits}.dat - stores result
- %User Temp%\~{random 18 characters}.TMP - contains logs of localcommand
(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
ダウンロード活動
プログラムは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %System%\{random 16 characters}
(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)
情報漏えい
プログラムは、以下のパラメータを受け取ります。
- /cmd - single commmand mode
- /shell -half-interactive shell mode
- host = computername or sharename or decvicename or IP address
- pass = password
- user = domainname or username
- persist = and executes specified command without saving to %System%\perf{random 2 characters}{random 3 digits}.dat and executes in background
- saveresult = executes specified command and saves result to %System%\perf{random 2 characters}{random 3 digits}.dat
- wait =displays wait time
- share = creates shared folder
- command = can be any of the following and works in /shell mode
- localcommand -> run command in local and saves result to %User Temp%\~{random 18 characters}.TMP
- put -> upload file and saves to shared resource specified in the connected resource and saves as {host}\{Shared folder }\{random 16 characters}
- get ->download file from {host}\{Shared folder}\{file specified} to %System%\{random 16 characters}
- exit -> exits the program
(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
<補足>
インストール
プログラムは、感染コンピュータのOSに応じて以下のファイルを作成します。
- %System%\norm{ランダムな5文字}.nsl →ログインのログやその他のエラー結果が含まれる
- %System%\perf{ランダムな英字2文字}{ランダムな数字3文字}.dat →実行結果を保存する
- %User Temp%\~{ランダムな18文字}.TMP →ローカルコマンドのログが含まれる
ダウンロード活動
プログラムは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %System%\{ランダムな16文字}
情報漏えい
プログラムは、以下のパラメータを受け取ります。
- /cmd - シングルコマンドモード
- /shell - half-interactive shell モード
- host = コンピュータ名、シェア名、端末名、またはIPアドレス
- pass = パスワード
- user = ドメイン名またはユーザ名
- persist = %System%\perf{ランダムな英字2文字}{ランダムな数字3文字}.dat に保存せずに、指定されたコマンドをバックグラウンドで実行する
- saveresult = 指定されたコマンドを実行し、実行結果を %System%\perf{ランダムな英字2文字}{ランダムな数字3文字}.dat に保存する
- wait =待ち時間を表示する
- share =共有フォルダを作成する
- command = は、以下のいずれかで、/ shellモードで動作します。
- localcommand → ローカルでコマンドを実行し、実行結果を %User Temp%\〜{ランダムな18文字}.TMPに保存する
- put → ファイルをアップロードし、接続先リソースで指定された共有リソースに{host}\{共有フォルダ}\{ランダムな16文字}として保存する
- get → {host}\{共有フォルダ}\{指定されたファイル}から%System%\ {ランダムな16文字}へファイルをダウンロードする
- exit → プログラムを終了する
その他
プログラムは、以下の機能を備えています。
- ディレクトリを変更する
- net use エントリを削除する
- プロセスを作成する
- 指定されたホストからダウンロードおよびアップロードする
- 指定されたホスト内にネットワーク共有を作成する
- ローカルまたは指定したホスト内でコマンドを実行する
- "net use" を使用して他のホストに接続する(共有リソースへの接続および接続の設定に使用)
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「HACKTOOL.VBS.RAVEN.GB」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %System%\norm{random 5 characters}.nls
- %System%\perf{random 2 characters}{random 3 digits}.dat
- %User Temp%\~{random 18 characters}.TMP
- %System%\{random 16 characters}
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HACKTOOL.VBS.RAVEN.GB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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