
BKDR_R2D2.A
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

- マルウェアタイプ: バックドア型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、特定のアプリケーションで行われるチャットや通話を傍聴するためにドイツの警察によって用いられるとされています。
マルウェアは、特定のインターネットブラウザが使用されているとき、マルウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録します。マルウェアは、インターネット電話サービス「Skype」で行われる会話を傍聴し、録音する機能を備えています。また特定のアプリケーションから情報を収集します。
マルウェアは、リモートIPアドレスにアクセスします。マルウェアは、不正リモートユーザからコマンドを受信し、それらを実行します。
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。
- Skype.exe
- SkypePM.exe
- explorer.exe
- msnmsgr.exe
- yahoomessenger.exe
- x-lite.exe
- sipgatexlite.exe
その他
以下のインターネットブラウザが使用されているとき、マルウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録します。
- firefox.exe
- iexplore.exe
- navigator.exe
- opera.exe
- seamonkey.exe
マルウェアは、以下のアプリケーションで行われる会話を傍聴する機能を備えています。
- Msnmsgr.exe
- Sipgatexlite.exe
- Skype.exe
- SkypePM.exe
- X-lite.exe
- Yahoomessenger.exe
マルウェアは、Skypeで行われる会話を録音する機能を備えています。
マルウェアは、特定のアプリケーションから以下の情報を収集します。
- ファイルの転送に関する記録
- アプリケーションへの接続状況(オンライン/オフライン)
- ユーザの「状態(ステータス)」
- ユーザのステータスを表すメッセージ
- メッセージの送信/受信
- 通話の相手
- 通話の相手の電話番号
- 通話記録
マルウェアは、以下のリモートIPアドレスにアクセスします。
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.98.1.
マルウェアは、不正リモートユーザからコマンドを受信します。このマルウェアが不正リモートユーザから受信し実行するコマンドは、以下のとおりです。
- コンポーネントファイルのインストール
- システム情報の収集
- スクリーンショットの取得
- プログラムのダウンロードおよびアップロード
- プログラムの実行
- 自身のアンインストール
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_R2D2.A」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
「BKDR_R2D2.A」として検出されたファイルを検索し削除します。
手順 5
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_R2D2.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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