BKDR_POISON.TUFW

2015年7月28日
 解析者: David John Agni   

 別名:

Backdoor.Darkmoon (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、台湾および香港のTV局や政府関連Webサイトを標的とした攻撃キャンペーンに関連しています。この攻撃キャンペーンでは、攻撃者は、「Hacking Team」への攻撃により漏えいした情報で確認された Adobe Flash Player に存在する脆弱性を利用し、「PoisonIvy」を拡散します。

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 61,440 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年7月15日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Send system information (Lan IP, Wan IP, Computer name, Username, Account Type, OS)
  • Send hardware information (CPU speed, Memory)
  • Manage Files (Search, Download, Upload, Execute, Rename, Delete)
  • Manage Registries (Search, Modify, Delete, Rename, Create)
  • Manage Processes (View, Kill, Suspend, Unload Module)
  • Manage Services (View, Start, Stop, Edit, Install, Uninstall)
  • Manage Devices (View, Enable, Disable, Remove)
  • Manage Windows
  • Relay server
  • View,copy and uninstall applications
  • View active ports
  • Perform a shell command
  • Download and inject remote codes to legitimate processes
  • Log keystrokes and active window
  • Capture screenshots
  • View webcam activity
  • Listen to microphone audio
  • Update, Uninstall, Restart the malware
  • Retrieve cached passwords and hashes

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • win7.{BLOCKED}z.info:443

マルウェアが実行する不正リモートユーザからのコマンドは以下のとおりです。

  • コンピュータの情報を送信(Lan IP、Wan IP、コンピュータ名、ユーザ名、アカウントタイプ、OS)
  • ハードウェアの情報を送信(CPU スピード、メモリ)
  • ファイルの操作(検索、ダウンロード、アップロード、実行、改称、削除)
  • レジストリの操作(検索、変更、削除、改称、作成)
  • プロセスの操作(閲覧、終了、中断、モジュールの読み込み)
  • サービスの操作(閲覧、開始、停止、編集、インストール、アンインストール)
  • ディバイスの操作(閲覧、有効、無効、削除)
  • ウィンドウの操作
  • サーバを中継
  • アプリケーションを閲覧、コピー、アンインストール
  • アクティブなポートを閲覧
  • シェルコマンドを実行
  • リモートコードをダウンロードして正規のプロセスに組み込む
  • キー入力操作情報およびアクティブウィンドウを記録
  • スクリーンショットのキャプチャ
  • Webカメラ活動の閲覧
  • マイクロホン音声の傍受
  • マルウェアの更新、アンインストール、再起動
  • キャッシュしたパスワードおよびハッシュの回収


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
VSAPI OPR パターンバージョン 11.793.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年7月16日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_POISON.TUFW」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 3

「BKDR_POISON.TUFW」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_POISON.TUFW」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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