BKDR_NUKESPED.A

2018年2月23日
 解析者: Rheniel Rhay Ramos   

 別名:

Backdoor:Win32/Hidcob.A (Microsoft); Win32/NukeSped.CX (ESET-NOD32); RDN/Generic BackDoor (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ポートを開き、不正リモートユーザからのコマンドを待機します。


  詳細

ファイルサイズ 208,896 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年1月14日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfileGloballyOpenPorts\List
8000:TCP = "8000:TCP:*:Enabled:WMI Provider Event System"

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開き、不正リモートユーザからのコマンドを待機します。

  • 8000

その他

マルウェアは以下を実行します。

  • Windowsファイアウォールを開き、着信接続を許可し、システムをプロキシサーバに切り替えます。
  • すべての接続の前に以下のパブリックSSL証明書のいずれかを使用してフェイクTLS接続を開始し、接続が正当なものに見えるようにし、TLSセッションを完了させないようにします。
    • myservice.xbox.com
    • uk.yahoo.com
    • web.whatsapp.com
    • www.apple.com
    • www.baidu.com
    • www.bing.com
    • www.bitcoin.org
    • www.comodo.com
    • www.debian.org
    • www.dropbox.com
    • www.facebook.com
    • www.github.com
    • www.google.com
    • www.lenovo.com
    • www.microsoft.com
    • www.paypal.com
    • www.tumblr.com
    • www.twitter.com
    • www.wetransfer.com
    • www.wikipedia.org


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.984.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年1月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.985.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年1月5日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「BKDR_NUKESPED.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfileGloballyOpenPorts\List
    • 8000:TCP = "8000:TCP:*:Enabled:WMI Provider Event System"

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_NUKESPED.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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