WORM_VOBFUS.SMAC

2013年11月9日
 更新者 : Sabrina Lei Sioting

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 135,168 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年3月14日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\{random}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random} = "%User Profile%\{random}.exe /{random letter}"

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows\WindowsUpdate\
AU
NoAutoUpdate = "1"

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、隠しファイル属性のファイルを非表示にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • Passwords.exe
  • Porn.exe
  • {random}.exe
  • Secret.exe
  • Sexy.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

{garbage chracters}
[autorun]
icoN={random}.exe,0
{garbage chracters}
open={random}.EXE
{garbage chracters}
actiON=8183
{garbage chracters}
USeAUtopLAY=1
{garbage chracters}

バックドア活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • ns1.{BLOCKED}.com
  • ns1.{BLOCKED}1532.com
  • ns1.{BLOCKED}ll.org
  • ns2.{BLOCKED}.com

その他

作成された "AUTORUN.INF" は、トレンドマイクロの製品では「Mal_OtorunS」として検出されます。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内のフォルダを確認し、確認したフォルダ名を利用して以下のように自身のコピーを作成します。

  • {folder name}.exe

ワームは、ファイルのファイル名に以下の拡張子も利用します。

  • .avi
  • .bmp
  • .doc
  • .gif
  • .jpe
  • .jpg
  • .mp3
  • .mp4
  • .mpg
  • .pdf
  • .png
  • .tif
  • .txt
  • .wav
  • .wma
  • .wmv
  • .xls

ワームは、オリジナルファイルおよびフォルダの属性を隠しファイルとシステムファイルにし、作成したコピーが正規のファイルおよびフォルダであるかのように装います。

ワームは、リムーバブルドライブ内に以下の無害なファイルを作成します。

  • x.mpeg


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
VSAPI OPR パターンバージョン 8.835.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年3月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_VOBFUS.SMAC」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

  • Mal_OtorunS

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random} = "%User Profile%\{random}.exe /{random letter}"

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU
    • NoAutoUpdate = "1"

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: ShowSuperHidden = "0"
      To: ShowSuperHidden = "1"

手順 7

「WORM_VOBFUS.SMAC」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]

{garbage chracters}
[autorun]
icoN={random}.exe,0
{garbage chracters}
open={random}.EXE
{garbage chracters}
actiON=8183
{garbage chracters}
USeAUtopLAY=1
{garbage chracters}

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_VOBFUS.SMAC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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