VBS_REDLOF.A

2013年2月19日
 解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Virus.VBS.Confi (Kaspersky), VBS/Redlof-A (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ファイル感染型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ VBS
発見日 2002年4月30日

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Kernel32 = "%System%\Kernel.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Kernel32 = "%Windows%\System\Kernel32.dll"

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\dllfile\shell\
open\command
Default = "%Windows%\WScript.exe "%1" %*"

HKEY_CLASSES_ROOT\dllfile\ScriptEngine
Default = "VBScript"

HKEY_CLASSES_ROOT\dllfile\ShellEx\
PropertySheetHandlers\WSHProps
Default = "{60254CA5-953B-11CF-8C96-00AA00B8708C}"

HKEY_CLASSES_ROOT\dllfile\ScriptHostEncode
Default = "{85131631-480C-11D2-B1F9-00C04F86C324}"

ファイル感染

ウイルスは、以下のファイルに感染します。

  • VBS
  • HTML
  • HTM
  • ASP
  • PHP
  • JSP
  • HTT

その他

ウイルスは、ファイル "%Windows%\wscript.exe" が存在するかを確認します。このファイルが存在する場合、ウイルスは"%System%\Kernel.dll" として自身のコピーを作成します。

"%Windows%\wscript.exe" が確認されない場合、ウイルスは、"%Windows%\System\Kernel32.dll" として自身のコピーを作成します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
VSAPI OPR パターンバージョン 1.587.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2002年4月30日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Kernel32 = "%System%\Kernel.dll"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Kernel32 = "%Windows%\System\Kernel32.dll
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\dllfile\shell\open\command
    • Default = "%Windows%\WScript.exe "%1" %*"
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\dllfile\ScriptEngine
    • Default = "VBScript"
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\dllfile\ShellEx\PropertySheetHandlers\WSHProps
    • Default = "{60254CA5-953B-11CF-8C96-00AA00B8708C}"
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\dllfile\ScriptHostEncode
    • Default = "{85131631-480C-11D2-B1F9-00C04F86C324}"

手順 3

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。  

  • %System%\Kernel32.dll

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「VBS_REDLOF.A」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

註:トレンドマイクロの製品で感染コンピュータをスキャンすることで "FOLDER.HTT" を復元することができるため、手動で行う必要はありません。


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