VBS_CRIGENT.LK

2014年4月1日
 解析者: Alvin John Nieto   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ VBS
メモリ常駐 はい
発見日 2014年3月7日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %ApplicationData%\{GUID}

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開きます。

  • 8123 - Used for Web proxy (Polipo)
  • 9050 - Used for traffic encryption (TOR)

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}jqj42hu.onion/get.php?s=autorun&uid={GUID}

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • http://i.{BLOCKED}n.de/
  • http://gg.{BLOCKED}z.cc/

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %ApplicationData%\{GUID}\roaming.zip - contains 'tor.exe' and 'polipo.exe'
  • %ApplicationData%\{GUID}\tor.exe
  • %ApplicationData%\{GUID}\polipo.exe

その他

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %ApplicationData%\{GUID}\roaminglog - TOR initialization log

マルウェアが適切に実行するには、アプリケーション「Windows PowerShell」が必要です。

マルウェアが保存する以下のファイルは、"tor.exe"および"polipo.exe"を含んでいます。

  • %ApplicationData%\{GUID}\roaming.zip

マルウェアが作成する以下のファイルは、Torの初期設定ログです。

  • %ApplicationData%\{GUID}\roaminglog


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.648.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年3月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.649.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年3月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %ApplicationData%\{GUID}\roaming.zip
  • %ApplicationData%\{GUID}\tor.exe
  • %ApplicationData%\{GUID}\polipo.exe
  • %ApplicationData%\{GUID}\roaminglog

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「VBS_CRIGENT.LK」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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