TROJ_FAKEAV.SM29

2013年11月26日
 解析者: kathleenno   

 別名:

UltraDefraggerFraud (Symantec); Rogue:Win32/FakeRean (Microsoft); Generic FakeAlert.am (Mcafee); Mal/FakeAV-EA (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品を購入しようとすると、ユーザを特定のWebサイトに誘導してクレジットカード番号といった個人情報を要求します。


  詳細

ファイルサイズ 937,984 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年5月2日
ペイロード ファイルの作成, ウインドウの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Spyware Protection = "{malware path and filename}"

偽セキュリティソフト型不正プログラムによる不正活動

マルウェアは、ユーザの感染を通知する偽の警告を表示します。また、感染したコンピュータの偽のスキャン結果を表示します。スキャンが完了すると、ユーザに製品の購入を要求します。ユーザが偽の製品を購入しようとすると、ユーザを特定のWebサイトに誘導してクレジットカード番号といった個人情報を要求します。

マルウェアは、以下のような Graphical User Interface(GUI)を表示します。

ユーザは、偽セキュリティソフトの購入を決定すると、以下のWebサイトに誘導され、クレジットカード番号などの個人情報を入力するように促されます。
  • https://{BLOCKED}re.{BLOCKED}gdomn.com/order/pay
マルウェアは、ユーザが「セキュリティソフトを有効にする」を選択すると、以下の情報を収集します。
  • クレジットカード情報(例:カードタイプ・カード番号・有効期限・セキュリティコード)
  • 連絡先(例:名前・住所・Eメールアドレス・電話番号)
マルウェアは、以下を除くすべての実行可能ファイルの実行を防ぎます。
  • audiodg.exe
  • consent.exe
  • control.exe
  • csrss.exe
  • ctfmon.exe
  • dllhost.exe
  • dwm.exe
  • dwwin.exe
  • explorer.exe
  • full_protection.exe
  • iexplore.exe
  • internat.exe
  • logonui.exe
  • lsass.exe
  • lsm.exe
  • mcagent.exe
  • mcmscsvc.exe
  • MpfAlert.exe
  • MpfSrv.exe
  • msfeedssync.exe
  • msimn.exe
  • rundll32.exe
  • SCRemover.exe
  • SearchIndexer.exe
  • services.exe
  • sim.exe
  • SLsvc.exe
  • smss.exe
  • spoolsv.exe
  • svchost.exe
  • System
  • taskeng.exe
  • taskhost.exe
  • userinit.exe
  • VMwareService.exe
  • VMwareTray.exe
  • VMwareUser.exe
  • wininit.exe
  • winlogon.exe
  • winmgmt.exe
  • WmiPrvSE.exe
  • wscntfy.exe
  • wuauclt.exe


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.132.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年5月2日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAV.SM29」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Spyware Protection = "{malware path and filename}"

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_FAKEAV.SM29」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください