TROJ_EXPLOYT.AGH

2014年3月13日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Exp/20120158-A (Sophos) , MSOffice/CVE20120158.fam!exploit (Fortinet) ,Exploit:Win32/Shellcode.AB (Microsoft) ,Exploit.MSWord.CVE-2012-0158.ab (v) (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、2014年3月1月に中国雲南省昆明市で発生した無差別殺傷事件をソーシャルエンジニアリングの手口として悪用しました。マルウェアは、「過激なテロ攻撃」と名付けられたDOCファイルから検出されました。マルウェアは、Microsoft Officeの脆弱性CVE-2012-0158を利用して、PC上にバックドア型不正プログラム「BKDR_GHOST.LRK」を作成します。マルウェアは、バックドア活動のほか、キー入力操作情報の記録や、音声録音、画面キャプチャを利用して情報を収集します。

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

マルウェアは、特定の脆弱性を利用した感染活動を実行します。


  詳細

ファイルサイズ 215,360 bytes
タイプ MSG, DOC
メモリ常駐 なし
発見日 2014年3月4日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\aa.doc - decoy document file
  • %User Temp%\DW20.exe - detected as BKDR_GHOST.LRK

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

その他

マルウェアは、以下の脆弱性を利用して感染活動を実行します。

<補足>
作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\aa.doc - おとり文書ファイル
  • %User Temp%\DW20.exe - BKDR_GHOST.LRKとして検出


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.642.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年3月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.643.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年3月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_EXPLOYT.AGH」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\aa.doc

手順 4

最新のバージョン(エンジン、スパイウェアパターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、スパイウェア検索を実行してください。「TROJ_EXPLOYT.AGH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。


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