TROJ_DIGMINEIN.A

2017年12月21日
 解析者: Johnlery Triunfante   

 別名:

Trojan.GenericKD.12694003 (BitDefender); W32/Autoit.CGO!tr (Fortinet); Trojan:Win32/Tiggre!rfn (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

Facebook Messenger を利用して拡散する仮想通貨発掘マルウェア「DIGMINE(ディグマイン)」が韓国で初めて確認されました。このマルウェアは、動画ファイルを装って侵入しますが、実際は実行可能スクリプト「AutoIt」です。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 974,336 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2017年12月19日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

  • Downloaded through Facebook Messenger.

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %Application Data%\{User name}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{User name}\cherry.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Google Updater = %Application Data%\{User name}\cherry.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Codec
Installed = Yes

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://ofulo.{BLOCKED}v.bid/api/cherry/7za.exe
  • http://ofulo.{BLOCKED}v.bid/api/cherry/files.7z

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Application Data%\{User name}\files.7z ←Password protected file containing malicious files.
  • %Application Data%\{User name}\7za.exe ← Legitimate 7-Zip file.

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://ofulo.{BLOCKED}v.bid

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、Facebook Messengerを介してコンピュータに侵入します。

マルウェアが以下のファイル名でダウンロードし保存するファイルには、不正なファイルが含まれており、パスワードで保護されています。

  • %Application Data%\{User name}\files.7z

マルウェアが以下のファイル名でダウンロードし保存するファイルは、正規の圧縮ファイル(7 Zip)です。

  • %Application Data%\{User name}\7za.exe

マルウェアは、以下のコマンドを実行します。

  • "%Program Files%\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --enable-automation --disable-infobars --load-extension=%Application Data%\{User name}


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.858.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年12月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.859.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年12月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Google Updater = %Application Data%\{User name}\cherry.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Codec
    • Installed = Yes

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{User name}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_DIGMINEIN.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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