BKDR_ZOMBIE.SM

2011年6月23日
 解析者: Roland Marco Dela Paz   
 更新者 : Sabrina Lei Sioting
 別名:

Trojan:Win32/Lukicsel.J (Microsoft), Backdoor.MSIL.IrcBot.mq (Kaspersky), Backdoor.IRC.Zlulbot (Symantec), W32/Sdbot.worm!lg (McAfee), TR/Lukicsel.J.2 (Antivir), W32/ZOMBIE.SM!tr.bdr (Fortinet), Backdoor.MSIL (Ikarus),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、IRCサーバに接続します。 マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 110,592 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年6月23日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\svchosth.exe or %System%\svchosta.exe or %System%\svchostzx.exe or %System%\svchoste.exe

(註：%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
svchostn.exe = ""%System%\{malware file name}" start4dalife"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
svchostn.exe = ""%System%\{malware name}" start4alife""

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開きます。

  • 6697
  • 6667

マルウェアは、以下のいずれかのIRCサーバに接続します。

  • irc.{BLOCKED}.li
  • irc.{BLOCKED}.net

マルウェアは、以下のいずれかのIRCチャンネルに接続します。

  • #DL34k3rBn3t
  • #secAssgdf

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • attack - perform Denial of Service (DOS) attack to target site/IP
  • stop - stop Denial of Service (DOS) attack
  • stopall - stop Denial of Service (DOS) attack and terminate itself
  • update - update copy of itself
  • info - gather and send the following information to the server:
    • IP Address
    • Machine Name
    • Domain
    • Username
    • Operating System
    • Working Set
    • Common Language Runtime (CLR) Version
  • status - display status of current attack being performed by the bot
  • getkl - gather and send keystroked informtion to the server

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.242.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年6月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.243.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年6月23日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_ZOMBIE.SM」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • svchostn.exe = ""%System%\{malware name}" start4dalife"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • svchostn.exe = ""%System%\{malware name}" start4alife""

手順 4

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_ZOMBIE.SM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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